献本行脚⑥
昨日、昨年の秋以来の献本を実行した。
場所は某音楽大学図書館。春休みに入ったと見えて人影もまばらなキャンパスは、春の陽気に溢れていた。キャンパスというのは何度訪ねても、どんな天気でも心地よいものだ。
図書館の事務室の扉をノックして中に入った。応対に出た女性に来意を告げる。「ブラームスの辞書」を寄付させていただきたいと。一瞬戸惑ったような表情を見せたが、パラパラと中を見て「音楽書は網羅的に収集することにしていますので、おそらくお受けできると思います」「可否はメールでお知らせします」とのことだった。門前払いではないことが嬉しい。
「わざわざこのためにおいでいただいたのですか?」と驚いた様子で尋ねられた。「はい」とシンプルにお答えして、サクッと辞した。校舎からトランペットを練習する音が聞こえた。
これで、よくも悪くもメールが来る。ダメならまた回収しに来なければならない。取りに行くなら、次も暖かい日にしよう。
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