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2006年4月16日 (日)

とっておきの「giocoso」

手許の音楽用語辞典には「陽気に」「楽しげに」と書かれている。

ブラームスはトップ系で7回この「giocoso」を使っている。「giocoso」単独での使用は一度も無く、すべて他の単語との併用だ。7例全てが長調になっているというブラームスならではの整合性がまぶしい。

さて「presto」1回「allegretto」1回「allegro」4回を「giocoso」と併用した後、生涯最後の用例が作品119-3に出現する。生涯最後の「インテルメッツォ」だ。前例にならって長調になっている。しかしである。「allegro」系や「presto」 などのいわゆる「速め系」との共存に終始してきた「giocoso」だが事ここに至って初めて「Grazioso e giocoso」という現れ方をする。「grazioso」は「優雅に」または「優美に」と解されるメジャーな用語だ。

ブラームス最後のインテルメッツォは、冒頭のダイナミクスも「molto p leggiero」という珍しいもの。「molto p」はブラームスにあっては「p」と「pp」の間の中二階の設定という使われ方をしてきた。つまり「molto p」にはいつも「p」と「pp」の両方が伴って出現してきたが、このインテルメッツォには「pp」が出現しない。

「grazioso」(優美に)の語感と「giocoso」(陽気に)はどうもしっくりなじまない。この2つの語を「e」が結んでいるということは、ブラームス本人は矛盾と感じていなかった証拠だ。何か異質と感じていいたら「e」ではなく「ma」を使ったに違いないのだ。日本語訳が「優美にそして陽気に」では収まりが悪いのだ。

「ブラームスの辞書」ではここで一つの提案を試みている。良い日本語がある。「優美にそして小粋に」がそれである。「giocoso」を本例に限り「小粋に」と捉えてみた。このインテルメッツォの曲想にピッタリだと思っている。

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