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2006年4月 8日 (土)

メゾソプラノ

女性の声の種類。ソプラノとアルトの間とされる。声域には思ったより差が無い。せいぜい1音か2音で、むしろ音質の差のほうが重視されているという。オペラでの主役といえばもちろんソプラノだ。男性ならテノール。メゾソプラノは主役ソプラノのライバルといった位置づけ。ライバルというと聴こえはいいのだが、実態は「かたき役」ないしは「色仕掛けの使い手」だったりもする。

大きなCDショップへ行くと陳列棚が歌手別になっている。さらには声の種類別に分類されている。売り場面積最大はやっぱりソプラノだ。メゾソプラノは並べられる歌手の知名度や数においてソプラノやテノールの後塵を拝している。

そもそも声楽曲はオペラと歌曲と合唱曲という三本柱からなっている。いやいや、柱として巨大なのはオペラだけで歌曲と合唱曲は日陰者だ。だから巨大な柱を形成するオペラの主役たるソプラノが売り場の主役になることはとても自然なことだ。

しかしだ。ことブラームスの歌曲に限定すれば、メゾソプラノは途端にソプラノに拮抗する勢力となる。ソプラノ歌手の出したCDが、しばしば余技なのに対して、メゾソプラノ歌手のブラームスは飯の種だったりしそうである。楽器でいえばヴィオラみたいなイメージだ。

ブラームスの作品がメゾソプラノの音質を要求しているとしか思えない。アルトやコントラルトにも同様の現象が起きている。たとえば「4つの厳粛な歌」作品121はブラームスの遺書代わりの作品だ。元々男性歌手の専売特許だが、これを女性も歌うことがある。実をいうと私の知る範囲ではあまりソプラノは歌わない。上限はメゾソプラノあたりにあるようだ。燦然と輝くコロラトゥーラも結構だが、ブラームスを聴くなら底光りのする声が相応しいような気がする。

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コメント

おっしゃっているのは、作品69-6「Vom Strande」でしょうか?こりゃまた渋いところを・・・・・。

あ、そうです。templeです。間違えた・・・。

ノーマンのCDはバレンボイムの伴奏もいいのです。
『岸辺にて』(作品番号を忘れました)などは歌のパートよりむしろ伴奏のパートが好きなのです。

あの~「temple-tail様」とおっしゃいますと、いつもの「temple様」でよろしいのでしょうか?

ジェシーノマンのブラームスで通勤とは優雅ですね。

毎度の事ながら声楽ネタには敏感でらっしゃいます。同じドイツリートでもシューベルトやシューマンだとまた違うンでしょうね。

ブラームスには、しっとりとした声の艶がキモだなあと思ったのは、ジェシー・ノーマンのを聴いていた今朝の通勤時のハナシです。

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