音楽の三要素
中学か高校で試験に出たら「旋律」「リズム」「和声」と答えねばならない。「おっしゃる通り」という感じで面白くもなんとも無い。
今まで室内楽やオーケストラに携わった経験から私なりの三要素を密かに持っている。
- メンツ 演奏を一緒にする仲間のこと。気心の知れた仲間、家族ならなお良し。
- 曲 演奏をする曲目。もちろんブラームスであることが望ましい。
- 気合 演奏へののめりこみ度。曲への思い入れを含む。
この三つの要素が揃ったとき、良い演奏が出来る。演奏が公開なのか、非公開なのか、あるいは演奏の場所さらには聴衆の数にかかわらず、真剣であることが「気合い」の前提である。多くても数人の室内楽のほうが気心の知れたメンツを集め易い。オケで指揮者を含む全てのメンバーと気心が知れている状態というのは、滅多に実現できるものではあるまい。そして何よりも演奏する曲にメンバーが共感していることが大切だ。
私の結婚式の二次会でみんなで弾いたブラームスの第四交響曲。大学最後の演奏会のマーラーの五番。大学のOBの合奏団で経験したRシュトラウスの「メタモルフォーゼン」。いつもの室内楽仲間と出演した室内楽フェスティバルで弾いたブラームス弦楽六重奏曲第二番第一楽章。そして何と言っても八ヶ岳音楽祭と河口湖音楽祭のブラームス交響曲全集だ。三要素が全部そろった演奏はさっと思い出せるのだが、この8つくらいだ。
この次に娘と演奏するブラームスが続くことを密かに祈り続けている。
« ドイツレクイエム | トップページ | 歌曲リスト完成 »
コメント