ブラームス街道
今日は、長女が中学入学後初めてのレッスンだった。おいでいただく先生を待つ間、発表会の曲を一緒に練習した。「Home sweet home変奏曲」だ。シャープ2個のニ長調。スケールやら分散和音での装飾が変奏曲っぽい雰囲気を漂わせている。
このとき6年間ヴァイオリンを習わせてきて初めての出来事があった。私が娘に音程を注意されたのだ。ニ長調だからファにはシャープがついている。これまでにもピアノのミスタッチを指摘したりされたことはあったが、こちらもヴァイオリンを弾いていての指摘は初めてである。ファにシャープのつくところを、勘違いしてF音を発してしまい「あれぇ」ということはあったが、今回は自信をもってFis音を出したつもりが「パパ今のファシャープ低くなぁい?」と娘にやられた。確かに低かった。スケールや分散和音がずっと快適に合奏できていたのに、そこの部分で濁った。音出してから内心やばいと思っていたところをズバリ指摘された。「何も言わないと私が悪いことになっちゃうからね」と二の矢が飛んできた。嬉しいものだ。将来、音をはずしたクラリネットあたりをにらみつけるコンマスになりはしないか少々心配な言い草だった。
娘は今、バトミントン部に入りたいと希望している。ヴァイオリンをやめないという条件付である。「両方がんばる」と口では言っている。
娘が今、遥か彼方のブラームスに続く道の上にいることは間違いない。
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