ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 嬰ヘ長調 | トップページ | WoO31 »

2006年5月22日 (月)

「poco tenuto」

昨日、一昨日に続くシューマン関連ネタ。

「poco tenuto」は字義通りならば「少し、音を保って」と解されて何の支障もない。しかし既に開催済みの「poco意訳委員会」の提案を採用し「テヌート気味に」という解釈をしたい。ブラームスの作品における「poco tenuto」の用例は二箇所だ。独唱歌曲作品63-5「我が恋は緑」の19小節目と40小節目に出現するだけである。他の作品には一切出現しないといいたいところだが、例外もある。例外については後で詳述する。

作品63-5「我が恋は緑」の出番2箇所は、どちらも同じ景色である。フェルマータの付与された音符に付着している。フェルマータの意味を補足していると解したい。つまり「このフェルマータはテヌート気味にね」というニュアンスだ。「~気味に」という解釈がピッタリとはまり込む。もちろんこの作品はシューマン夫妻の末っ子フェリックスの詩に付曲されたものだ。

「ブラームスの辞書」の執筆を終えた後、念のために作品番号の無い作品についても、入手済みの楽譜を全て検証したところ、「poco tenuto」がもう一箇所発見出来た。「左手のためのシャコンヌDmoll」の92小節目である。原曲は超有名。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌをブラームスが左手一本用に編曲したものだ。右手を脱臼したクララ・シューマンを見舞うためだ。

「poco tenuto」が出現する曲は、ロベルト・シューマンの妻と遺児に関係が深い両作品に限られているということだ。恐らく偶然だと思う。でなければ怖過ぎる。

この手の偶然を軽視しないと、そのうちいいこともあると思う。

« 嬰ヘ長調 | トップページ | WoO31 »

コメント

<Claris様
これを左手1本でと思いつくところが素晴らしい。バッハがヴァイオリン一本なら、おいらはピアノ一本でと思ったのかも。

クララへのお見舞いというのが素敵だ。

「バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」は素晴らしい曲です。
「左手のためのシャコンヌDmoll」は原曲以上に素晴らしいです。
クララのためにこの曲を書いたブラームスに感動です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「poco tenuto」:

« 嬰ヘ長調 | トップページ | WoO31 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ