シューベルトへの傾倒
お断りするまでもないが、シューベルトに傾倒しているのは私ではない。ブラームスがシューベルトに傾倒しているのだ。
CDショップの歌曲売り場を覗いていて思わぬ発見をした。シューベルトの歌曲は品揃えが豊富で羨ましいと思って、シューベルトの棚を眺めていた。「管弦楽編曲版による歌曲集」というアルバムを発見した。もちろんシューベルトの作品が集められているが、伴奏がピアノではなくオケだということだ。しかも編曲したのは古今の有名な作曲家たちというふれこみだ。収録21曲中に、ブラームス編曲という作品が4つも入っていた。他にはベルリオーズ、ブリテン、レーガー、ウエーベルン、リスト、オッフェンバックだ。演奏はオッターとクワストホフである。
さてブラームス編曲による作品は以下の通りだ。
- D838「エレンの歌第二」 ホルン4+ファゴット3
- D541「メムノン」 Fl、Ob、Cl、Fg各2、Hr4、弦楽五部
- D369「御者クロノスに」 Fl、Ob、Cl、Fg、Hr、Tp各2、Pauken、弦楽五部
- D719「ひめごと」 弦楽四部+ホルン
管弦楽版とはいっても編成はごくごく控え目だ。ここいらがブラームスらしいところだ。特に1番目のホルン4とファゴット3という編成は、渋過ぎる。こういう編曲ものまでちゃんと載せてくれているマッコークルはさすがである。このことを調べていて判ったのだが、ブラームスはシューベルトの歌曲はたくさん編曲しているが、シューマンの歌曲には目もくれていない。
これら4曲も「私家版ブラームス全集」に取り込むことにした。
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