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2006年6月30日 (金)

青春の炎

「con fuoco」という音楽用語がある。一般に「火のように高揚して」と解される。コミック「のだめカンタービレ」に登場した江藤先生の口癖だったように記憶している。

ブラームスはこの「con fuoco」を全部で7回使用している。楽曲タイトル代わりのトップ系に5回、パート系に2回である。まずはトップ系を列挙する。

  1. ピアノソナタ第一番op1第三楽章Allegro molto e con fuoco
  2. ピアノソナタ第一番op1第四楽章Allegro con fuoco
  3. 歌曲「愛と春2」作品op3-3 Vivace con fuoco
  4. ハンガリーの歌による変奏曲op21-2第五変奏Allegro con fuoco
  5. 合唱曲「Freiwillige Her」op41-2Allegro con fuoco

全部「f」で始まる。1,4,5が短調で2,3が長調だがテンポに注目するとvivaceまたはallegroとなっている。作曲年代も注目に値する。1862年のop41が最後である。

次にパート系だ。

  1. ピアノソナタ第三番op5第五楽章309小節目 ff con fuoco
  2. パガニーニの主題による変奏曲op35第一巻245小節目 f con fuoco

まずダイナミクスだ。両方とも強めである。テンポは1がmeno prestoで2がprestoになっている。調性は1が多分変ハ長調で2がイ短調だと思われる。作曲年代は2が1865年である。

以上からブラームスの「con fuoco」について考察を試みる。概ねallegro以上のキリリとしたテンポで、十分に強いダイナミクスが想定できる。短調またはスカッと晴れない長調に現れる。ピアノを含む楽曲に集中する。64年の人生の中間地点を目前にした30歳の作品を最後にそれ以降使用されない。「con fuoco」はまさに青春の炎のほとばしりと呼ぶに相応しい。ブラームスにとって炎は燃えさかるものであって、炭火のようなものではなかったようである。炭火のほうが火力が強いなどという野暮はこの際言いっこなしである。

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