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2006年7月21日 (金)

言わんでも解るだろ

ブラームス作品の楽譜を隅々まで眺めていると時々「オヤ」と思うことに出くわす。

一般に「ritardando」や「sostenuto」は「a tempo」や「in tempo」のようなテンポリセッターによって元に戻されるのが通例だが、然るべき位置にこれらのテンポリセッターが欠落しているケースがある。おそらくこの傾向は恩師シューマンの影響も少なくはあるまい。

たとえば、至高のインテルメッツォop118-2イ長調の再現部76小節目の3拍目である。2小節前から続いた「ritardando」の解除に相当するテンポリセッターが見当たらない。「rit」の継続を意味する破線が途切れることだけがヒントになっている。演奏者の音楽的素養の厚みを問うような冷え冷えとした突きっ放し方ではないか。ここ76小節冒頭のフェルマータからキラリと零れ落ちる8分音符「H」音をキッカケにテンポが復帰することなど「言わんでも解るだろ」あるいは「そこまで言わせるなよ」と言わんばかりのブラームスのウインクが目に浮かぶ。

弦楽六重奏曲第2番の第3楽章はこうしたパターンの巣である。ブラームスは「テンポをいじって欲しいときにはそう書いてある」と考えていたことは明らかながら、「書かんでも解るところには書いていない」という側面も認められる。「善意と常識に従え」とでも言うべきであろう。

まさにその常識が、一番難しいのだけれど。

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コメント

<亜ゆみ様
ありがとうございます。

作品の素晴らしさには及びませぬが、少しでもその域に迫りたいと工夫をしました。まだまだ言葉は不完全ですねぇ。

>フェルマータからキラリと零れ落ちる8分音符「H」音

素敵な表現ですね^^
まさにそのような音だと思います。

<空の風様
多分「しかも早朝に限るよ」と付け加えることでしょう。

面白いですね。
ブラームス本人に聞いたら、きっと「答えは森が知っている。森を散歩することだ」。。と言いそうですね。

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