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2006年7月28日 (金)

信濃路は

「49のドイツ民謡」WoO33の12番に「可愛い人よ」という作品がある。この民謡集の中では割と有名な方に属する。「ラ~ラララ~」の合いの手が心地よい。旋律が気持ちいいので歌詞の意味も知らぬまま繰り返し聞いていたのだが、このほど日本語訳を目にすることが出来た。

「可愛い人よ、裸足で歩くのはやめなさい。優しい足が傷ついてしまうよ」と男が呼びかけて走り出す。続いて女が「裸足で歩いて何故いけないの?私は靴さえ持っていないのよ」と応酬する。男が貧しい娘に問いかける求婚歌の体裁だ。言い寄る男と、貧乏を理由に断る女の駆け引きと言っていい。

最初のフレーズを見て万葉集を思い出した。

「信濃路は今の墾道刈ば根に足踏ましなむ沓履け我が背」(しなのじは、いまのはりみち、かりばねに、あしふましなむ、くつはけわがせ)

「信濃の道は最近開かれた道です。木の根を踏まぬよう靴を履いてお行きなさい」程度の意味。東歌でひょっとすると防人の歌かもしれない。女が出征する男を見送る歌とも解しうる。ケガを心配して靴を履くことを薦める優しい気持ちの歌だと思う。男女の立場は逆だが「49のドイツ民謡」の12番にそっくりではないか。

また万葉集の冒頭には雄略天皇の御製として有名な「篭よ御篭持ち・・・」の歌がある。野で働く娘の名を問う求婚歌とされている。名を問うのは求愛で、名を男に告げるのは求愛を受けた証だという。「49のドイツ民謡」の12番にも同様なニュアンスが漂っている。

実際にこうした情景があったかどうかはともかく、女性ばかりが集団で労働をする際に歌われた労働歌であった可能性もあるだろう。貧しい女性がいつかは、お金持ちの坊ちゃんに見初められてという夢を歌うことで、労働の辛さを紛らす狙いもあったのではないだろうか。

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