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2006年8月29日 (火)

夏休みの自由研究

夏休みもいよいよロスタイムに突入した感じである。子供たちの自由研究には親が振り回されてきた。「自由」と言いながら「やらない自由」だけは保証されていないらしい。

学校から配られるしおりには自由研究のアイデアが例示されているが、「自由」を標榜する割にはマンネリ化も見られる。

教科で言うと「理科」「社会」「図工」に集中している。これに「夏休みでなければ出来ないことに取り組もう」というキャッチフレーズが追い討ちをかけるという図式である。何だか制約の多い「自由研究」である。

8月12日記事「夏休みの宿題」で述べたとおり、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番を管弦楽に編曲したシェーンベルグの方法を調べているが、これがまた「夏休みの自由研究」というノリになってしまっている。しかし、小学校でも中学校でも「音楽」の自由研究を想定していないように思える。

私ならこんなのもいいと思う。

  1. 小説を書いてしまう。
  2. 自分の家でISO14001(環境ISO)を擬似取得する。
  3. ヴァイオリンを作る。
  4. 化石を掘りに行く。
  5. 近所の地名調査をする。
  6. 祖父祖母が良く使う言葉をリストアップする。
  7. 自分のルーツを調べる。

実を言うとブログ「ブラームスの辞書」は、特にカテゴリー「用語解説」「音楽」「ブラームス」においては、1個1個の記事を深く掘り下げるだけで、簡単に自由研究のヒントになるようなネタの集大成でありたいと考えている。

また著書「ブラームスの辞書」は、「ブラームス作品の音楽用語を全てリスト化する」という自由研究のようなノリがキッカケである。

自由研究のネタに窮する学生たちの、救世主になれればいいと思う。それが卒論ならなおよしである。

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