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2006年8月27日 (日)

ネイティヴのイタリア語

良い本を見つけた。まだ6月に出たばかりの本だ。

「イタリアの日常会話から学ぶViva la Musica!」副題が「これで納得よくわかる音楽用語のお話」となっている。日本人の高名なピアニストと、その奥様のイタリア人の共著になっている。内容は、タイトルからも容易に想像が出来る。よく見かける音楽用語をイタリア人の立場、もっと言うなら、普段イタリア語を常用する人々の立場から解説しているのだ。

日本語の音楽事典で解説されるとほとんど区別不能な「スフォルツァンド」と「リンフォルツァンド」の違いについて説得力ある説明が書かれている。「comodo」「grazioso」「dolce」「espressivo」など、「ブラームスの辞書」でおなじみの用語が、イタリア人の立場から論考されている。それらの用語が、日常会話で、音楽以外の話題の中で使われる例が、表示されていて、微妙なニュアンスの違いを我々日本人にも理解できるよう工夫されている。

「ブラームスの辞書」執筆中にこの本にめぐり合っていれば、当然参考文献の中に入って来る本である。

しかし、見過ごせない問題もある。この本を読んでネイティヴなイタリア語のエッセンスは判ったような気がするが、ブラームス本人のイタリア語の能力までも保証してくれるわけではないのだ。「ネイティヴなイタリア語のスピーカーではない」という一点においてブラームスは私ごときと何等変わることがないのだ。この本に詳しいようなイタリア語の微妙なニュアンスを、ブラームスが全部判っていたのかどうかは、実は怪しい。

ブラームス自身の決断の結果、楽譜上に置かれた用語の分析を通じて推測出来る単語のニュアンスが、この本の記述と微妙に食い違うこともある。

ブラームスは、自らの音楽経験、人生経験の中で蓄積したイタリア語系音楽用語のニュアンスの範囲内で音楽用語を使用している。そしてそれは、必ずしもネイティブなイタリア語の感覚と完全に一致はしていないと推測出来る。

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