ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 「三重奏曲イ長調」探査計画 | トップページ | 灰色の真珠 »

2006年9月12日 (火)

編曲の楽しみ

シェーンベルグネタを連発していることもあって、ブラームス作品を他者が編曲したケースに注目している。そんなつもりでCDショップを覗いていて掘り出し物を見つけた。

ピアノ四重奏曲第1番ト短調のシェーンベルグ編の余白に驚くべき曲が収められているのだ。「四つの厳粛な歌」op121全4曲の管弦楽伴奏版である。Erich Leinsdorf(1912-1993)という人が編曲している。バリトン独唱はOlle Persson、指揮Lu Jiaとなっている。指揮者は多分中国の人だろう。オケはNorrkoping Symphonie Orchestraとなっている。スェーデンのオケらしいが読み方が皆目判らない。

話半分の覚悟で聴いてみた。これがまた予想に反してまっとうな演奏である。シェーンベルグよりはずっと素直にブラームスの響きをトレースしている。金管楽器や打楽器をことさらに強調することもなく、低い音域に分厚い塊を配した控え目な編曲で好感が持てる。総譜が無いので断言は出来ないがブラームスのホルン偏重も加味されているように思う。第1曲ではトランペットに「p」(「pp」かもしれない)を与えて緊張感の創出に貢献しているし、第2曲の冒頭で歌にからみつくフルートが切ない。

余白に収められているのが、またマニアックだ。「オルガンのための11のコラール前奏曲」op122から2曲、7番と8番の管弦楽版である。「四つの厳粛な歌」と同じ編曲者だが、こちらも同様に美しい。この調子だと他の9曲も編曲されているのではないかと思われる。

« 「三重奏曲イ長調」探査計画 | トップページ | 灰色の真珠 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 編曲の楽しみ:

« 「三重奏曲イ長調」探査計画 | トップページ | 灰色の真珠 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ