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2006年9月 2日 (土)

いけない想像

8月28日に続いて「四つの厳粛な歌」の話題である。

  1. 「四つの」というところが既に引っかかって仕方がない。何故「三つの」や「五つの」ではないのだろう。
  2. それから8月28日の議論、第4曲が「andante」にしては速過ぎる。何か理由があったのではないかということ。
  3. 「四つの厳粛な歌」には隠しテーマとしての「andante」が存在するのではないかということ。
  4. 第1曲にだけ「allegro」が出現すること。
  5. 第3曲だけが上行する分散和音で終わっていること。

たったこれだけのことからいけない想像をしてしまっている。「四つの厳粛な歌」を組曲と見た場合、全体が交響曲の輪郭をなぞってはいまいか?

  1. 交響曲はご存知の通り全部4楽章制だ。
  2. 第四楽章は実質「allegretto」テンポである。
  3. 周囲を「andante」に囲まれながら「Grave」を掲げる第三曲が事実上のテンポの底である。
  4. 第一曲にだけ存在する「allegro」は、ブラームスにあっては「ソナタ第一楽章」の象徴である。
  5. ソナタの緩徐楽章が上行する分散和音で終わるのはブラームス節の一つだ。

第一楽章に「andante」の序奏を持ち、第二楽章に舞曲楽章、第三楽章に緩徐楽章をもつ交響曲の輪郭だ。ニ短調で始まって変ホ長調で終わるというのはブラームスのソナタとしては異例だ。これは逆風に見えるが、マーラーの第五交響曲は嬰ハ短調で始まってニ長調で終わっている。他に舞曲楽章に「andante」は遅すぎるなど矛盾もある。

だからタイトルを「いけない想像」としたのだ。

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