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2006年9月29日 (金)

フルートソナタ

ブラームスにフルートソナタは無い。ブラームスオリジナルの二重奏ソナタはピアノの相棒に、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットが選ばれているだけだ。

だから他の楽器の奏者たちは、どんなにブラームス好きであっても指をくわえて見ている他はない。ヴィオラ奏者だけが、クラリネットソナタのブラームス本人によるヴィオラ版という幸運を享受しているに過ぎない。

「そんなのつまらない」と思うフルーティストが一肌脱いだCDを発見した。「Stolen Moments」と名付けられたそのアルバムには、ブラームスのクラリネットソナタ1番2番とヴァイオリンソナタの2番がフルートとピアノのデュオで収められている。軽い後ろめたさとユーモア、そして何よりも「どうしてもブラームスが吹きたい」という熱意を表すような「Stolen Moments」というタイトルが洒落ている。

フルートを吹いているのはStephanie Juttという女性フルーティスト。発売しているのはカナダのレーベルだ。

実際に聴いてみた。油断しているとスルリと入ってきかねない。音域の関係でところどころでオクターブの上下動がある。2番の第一楽章の78小節や162小節あたりの三連符のスタカートが、フルートのタンギングとマッチしていて、予想外のはまり方だ。1番ではフィナーレが気に入った。これもスタッカート奏法の際の音の粒立ちが気持ちいい。ヴァイオリンソナタ第二番では、オリジナルで重音やピチカートになっている部分の奏法にフルートならではの工夫が聴かれた。第三楽章冒頭の低い音がピタリと決まって心地よい。個人的にフルートの低い音域の音色が好きなせいもある。

ipodにさっそく取り込んで、オリジナルとの聴き比べと洒落込んだ。

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コメント

<Claris様

そうなんですよ。間違いなくこのタイトルも鑑賞の対象です。
この演奏者は絶対ブラームスが好きだと思います。

「Stolen Moments」は、ホント洒落たタイトルですね。
フルートになると、少しやわらかな印象?

<空の風様

私も今日の通勤の途中に2度聴いてしまいました。

「管弦楽の出番だけじゃつまんない」という人がいるンですね。

聴きたい・・☆

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