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2006年10月13日 (金)

のだめの中のブラームス⑲

「のだめカンタービレ」第16巻が今日発売になった。

マングースシャープペン付きを購入してさっそく読んだ。いやいやどうして、なかなかの登場のしかただった。「こりゃあ16巻もブラームスネタは無いわい」と思って諦めかけた182ページにブラームスネタが躍り出た。スコアレスドロー濃厚の後半ロスタイムに、コーナーキック崩れのゴール前の混戦から、膝の内側で無理やり押し込んだゴールのようだ。「棚ボタ感」溢れる登場で有り難味もひとしおである。

今回のボタモチじゃなかったブラームスは、「ハイドンの主題による変奏曲作品56a」である。170ページから始まる千秋真一指揮のマルレオケ2390回定期演奏会の2曲目の演奏曲としての登場だ。「ハイドンの主題による変奏曲」が「のだめ」で話題になるのはこれが2回目。12巻の163ページに登場していた。のだめが一念発起して対位法の勉強をしようと決意し、図書館で借りた対位法の専門誌に譜例として引用されていた。昨年10月4日の記事「のだめの中のブラームス⑩」で言及した通りだ。

千秋真一が常任指揮者としてデビュウするシーズン最初の演奏会のサブプログラムであると推定される。しかしだ。しかし16巻はそれまでの181ページの間さんざんリハーサルの場面を描写しているのに「ハイドンの主題による変奏曲」の練習風景は無いように思える。

24ページのデプリーストさんから届いたシーズンのプログラム草案は文字が小さくて読めないが、ここには載っていたと思われる。46ページで明らかになるマルレオケのポスターにもそれらしい文字は見当たらない。64ページからの練習風景は全て「ウイリアムテル序曲」である。81ページ以下はトロンボーンの出番があるのでハイドンの主題による変奏曲ではあり得ない。97ページからの練習も落選だ。98ページにチューバの出番があるからだ。101ページと102ページはわずかながらハイドンの主題による変奏曲である可能性がある。105ページからのヴァイオリンの居残り練習はニールセンであることがトマ・シモンのセリフから明らかだ。この段階ではニールセンのどの曲なのか不明である。189ページの17巻の予告で「交響曲第4番不滅」であることが明かされるという手の込みようである。118ページからの練習もハイドンの主題による変奏曲ではない。「テンポプリモ」はハイドンの主題による変奏曲には一回も現われないからだ。136ページもチューバが居るので落選する。

結局182ページに至るまでハイドンの主題による変奏曲が事前に仄めかされることはない。これは作劇上の配慮だろう。ハプスブルグ家の圧政に苦しむスイスは、マルレオケの現状に重ねられている。スイス軍の行進は圧政からの開放の描写であると同時に、マルレオケの脱皮をも表現しているという設定である。だから今度ばかりはハイドンの主題による変奏曲の位置付けが相対的に下がっているのだ。

それにしてもあんまりだ。182ページ中段下の枠外の「第2変奏」という書き込みだけが手がかりだ。182ページの最下段のコンマスのトマ・シモン氏の指の位置は第一ポジション3の指でA線、つまりDesを弾いているように見える。第2変奏で第1ヴァイオリンにこの音が要求されるのは3箇所ある。61、67、79小節目のそれぞれ2拍目だ。

気になることが一つある。182ページのコンサートマスターも183ページの第1ヴァイオリンの面々も同じだが、ヴァイオリンの駒とテールピースの間に弱音器が見当たらない。ここに弱音器を待機させると思わぬ雑音の発生源になりかねないという、コンサートマスターの一存で、みなポケットに隠し持っているものと思われる。第8変奏で弱音器の装着が要求された時は、注意深くかつ急いで対応しなければならない。

気になると言えばオーボエだ。ハイドンの主題による変奏曲は冒頭オーボエのソロから始まる。他にもオーボエの出番は多い。16巻ではマルレオケの主席オーボエ奏者に出世したり、ベビーシッターをさせられたり、ターニャとのロマンスの予感も仄めかされて存在感を増す黒木クンが全く描かれていないのは不可解である。ニールセンの事情には疎いが、メインプログラムに向けてスタミナ温存のためにハイドンの主題による変奏曲は降り番に、回っている可能性を考えたい。

ひさびさの「のだめネタ」でつい気合が入ってしまった。

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コメント

<麻由子様

恐れ入ります。こういう記事は、内容はさておき発売日当日というタイミングに意味があると心得ています。

>早い! 上手い! 読みやすい!

何だかどこぞの牛丼チェーンみたいですねぇ。

<空の風様

私も娘のを立ち読みのつもりでしたが、ご覧の通りの、はまりっぷりです。積み重ねた「のだめネタ」は20本です。まだ3巻ですと、しばらくは楽しめますね。

さすがはアルトのパパさん☆
早い! 上手い! 読みやすい!

気になることが一つあります。
マングースシャープペンは、
どなたがお使いになるのでしょうか?(笑)

のだめ 。。つい最近、生徒に借りて読み始めました。今3巻です。

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