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2006年10月21日 (土)

高性能センサー

今日はヴァイオリンのレッスンだった。ここ一ヶ月で目に見えて変わってきていることがある。

妻の形見のヴァイオリンを弾く長女の出す音にコシが出て来たでもいうのだろう。4月の中学入学と同時に入部したバドミントン部で鍛えられていることは既に書いた。そのせいか秋の運動会でもたくましいところを見せてくれた。どうやらそれがヴァイオリンの音に現れているような気がするのだ。

思い当たる転機はもう一つある。8月に次女に楽器を買い与えたことで、妻の形見の楽器が長女専用になった。次女の練習の時私が長女の楽器を弾く他は、長女しかその楽器に触らなくなった。一方8月に入手したばかりの次女の楽器は新作楽器なので、今のところ練り上げが足りない感じが抜けない。だから長女の弾く楽器の音が一層際立って聞こえるのだ。

特にG線の音が変わった。長女の練習では必ず毎回スケールとアルペジオと重音を組み込んでいる。シャープやフラットが極端に多くない調でG線からE線の第7ポジションまで満遍なく使うよう心がけている。特にG線の開放弦から立ち上がるト長調の音階なんかを聞いていると、いわゆる「G線特有の」底光りが感じられる。次女はもちろん私だってそんな音は出ない。昨日のレッスンで先生と一緒に弾いていたときに、G線のところで実はゾクッとした。何も華麗なパッセージを弾いている訳ではない。単なるGdurのスケールでだ。「16分音符を恐れないこと」「ポジションチェンジを億劫がらないこと」「暗譜の能力」においてはとっくに抜かれている私だが、今回の「G線の音」については、かつてない「してやられた感」がある。もちろん「時折発する耳を疑うような間抜けな音程」や「作品に対する無惨なまでの興味の無さ」は引き続き課題だが、幼い頃から言われている「余分な力を抜くコツ」がようやく判りかけてきた感じだ。

あのヴァイオリンは長女に弾かれて喜んでいる。「今誰に弾かれているのか」を判別する高性能なセンサーがヴァイオリンに装備されているらしい。

冷静を装ってはいるが、相当嬉しい。

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