拍子抜け
11月9日の記事「お取り寄せの楽譜」で伝ブラームス作曲のピアノ三重奏曲イ長調の楽譜を手に入れたことを記した。ヒマを見てブラダスへの取り込みを始めることも宣言した。じっくり進めるつもりだったがあっさりと今日取り込みが終わってしまった。
全楽章合計で1628小節を擁するピアノ三重奏曲第1番初版に比べればたったの926小節だから、簡単だったともいえるが、どうも使用されている用語がシンプルな気がする。ブラームス特有の微調整語が少ない。それから目立つのはカッコの付与だ。「f」「p」などのダイナミクスや「espressivo」にまでやたらとカッコを付けている。たとえば(f)(p)(espressivo)である。これらがカッコ無しの「p」「f」「espressivo」と共存している。スラーやアクセント、sfにまでやたらとカッコが付けられている。スラーやアクセント等の記号に付けられたカッコは除外し、用語に付けられたカッコだけで64箇所もある。このカッコは「オリジナルには存在しなかったけどね」というニュアンスが濃厚に感じられる。
細かい分析はこらからだが、何だか面白そうだ。
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