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2006年11月14日 (火)

裏拍

「拍の裏側」などといっても通じまい。まともに定義しようと思うとたちまち行き詰まる。

一昨日のヴァイオリンのレッスンでの出来事だ。カイザーの7番に取り組む長女は、どうやら譜読みが出来てきた。これまでずっとテヌートでゆっくりと音程を確かめるように練習してきたが、先生からスタッカートで練習してきてと言われて成果を見てもらった。

音程はまあまあ。いわゆる嫌な音程も正確にとれるようになってきた。しかしである。困ったことに「走る」のだ。弾いているうちにだんだんテンポが速くなってしまうのだ。元々性格がテキパキ目なので、左手が易しい箇所で急ぐ傾向はあったが、テヌートで練習していた時には、これ程ではなかった。スタッカートで弾こうとすると1個1個の音が短くなりはするのだが、その分次の音の立ち上げも早まってしまうためにテンポが詰まるということだ。

「あなたは裏拍をもっと感じなさい」と先生に言われた。痛いところをついてくる。おっしゃる通りだ。シンコペーション苦手という現象もこれ一つで説明がつく。娘は「裏拍~?」みたいなかすりもしない反応である。「正しいリズム感の獲得にはとっても大切」ということを説明してくれた。

「ブラームス弾くんだったら特に」だと私は思う。特有のシンコペーションや後打ち、あるいはポリリズムを弾くには必須の感覚だ。ブラームス弾くには避けて通れぬ要素だから、取得するというスタンスだけでは物足りない。聴く側に回っても味わいが数段深まるのだ。ブラームス名物の複雑な拍節感は、裏拍を意識することで一段と快感が増すのだ。

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コメント

<空の風様

そうなンです。
そうなンですが、それを娘に説明するのが難しい。

「裏拍とは何ぞや」の説明で一苦労、
「何故大切か」の説明で二苦労です。

因数分解や二次方程式の方がましかも。

裏拍。。重要ですね。。

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