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2006年11月22日 (水)

慣性恒温

生物学用語。自らの体温が周囲の温度に左右されない動物を「恒温動物」と呼んでいる。我々人類を含む哺乳類はこれに相当する。いつもアイドリングをしているようなもので、冬でも元気に動ける代わりにたくさんの餌を必要とする。逆に体温が周囲の温度に左右されてしまう動物を「変温動物」と呼んでいる。爬虫類がその代表である。古来より有名な論争がある。「恐竜ははたして恒温動物だったか」という論点だ。学界では一部の小型肉食恐竜についてはこれを肯定する意見もある。

生物の適応とは大したもので、実は「恒温」「変温」の中間の形態があるという。それが本日のお題「慣性恒温」である。身体の機能は「変温動物」のままでありながら、身体を大型化することで、結果として恒温を実現している一群がいたらしい。保持している熱の量は体積に比例する一方、冷めやすさは表面積に比例するから、身体が大きいほど冷めにくいことになる。恐竜が大型化した理由を「慣性恒温」の獲得に求める学者もいる程である。大きいことはいいことなのである。

さてさてブログ「ブラームスの辞書」がどのような検索ワードから検索されているのかには、ずっと興味をもっている。先月の「のだめ」のテレビ放映や最新刊の発売を機に、アクセスが急増したりという現象を見るにつけ、ますます検索される立場として目が離せなくなった。

一般にデータベースといえば、パラメータがキチンと管理され、データの追加変更削除がマニュアル化されているものだ。そうしたデータ保守さえキチンとしていれば、簡単な操作でデータのソート・抽出・加工が行える。データベースという言葉からそんなイメージが想定される。

ところが昨今、いわゆる検索エンジンが進歩した結果、パラメータ管理がパーフェクトでなくても結果として抽出だけは早く確実に出来るような時代が来てしまった気がしてならない。ブログ「ブラームスの辞書」の検索のされ方、たどり着かれ方を見ているとつくづくそう思う。ブログ「ブラームスの辞書」は今日の記事を入れて588本もの記事の堆積である。執筆者は私一人。テーマはブラームス中心を謳っているものの、対象は不定である。記事の形態も長さも決まりがない。つまりパラメータが均質とはとても言えない状態なのだ。

でありながら588本という記事の絶対量が物を言って、ブラームス関連の用語について言えば、かなりの量の用語が結果として蓄積してしまっている。それが昨今の優秀な検索エンジンにすくい上げられているという訳だ。元は「素人の駄文」の堆積なのだが、量がまとまったおかげで、あたかもデータベースが存在するのと同じ結果をもたらしている。記事を毎日欠かさずアップするということは、つまり疑似データベースの拡充をしていることに他ならないのだ。「ブラームス」という単語を含む2つ以上の単語をand検索すると、「ブラームスの辞書」が抽出される確率はもはや低くない。そのうちのいくつかが、上位10位以内に表示されることも起きてくる。

記事の堆積量がものを言ってこの先「慣性恒温」ならぬ「データベース機能」を獲得してしまうかもしれないブログのお話である。

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コメント

<空の風様

こじつけネタにお付き合いいただきありがとうございます。

実は音楽以外の趣味の一つが恐竜なのです。本やブログを書いたりする程ではありません。もちろん勉強でやらされていたころは苦手でした。

これら周辺のネタですと、こじつけにも説得力が生じると思われます。

生物学用語。。私は学生のころ生物が大の苦手でした。
でも。。こんな風に読むと、なんの抵抗もなく頭に入ってくるのは不思議ですね。
勉強になりました。ありがとう☆

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