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2006年12月10日 (日)

意外な当たり

ヨアヒムを迎えるために、アルバート・ディートリヒとロベルト・シューマンとブラームスが共作したヴァイオリンソナタがある。このうちブラームスはハ短調のスケルツォの作曲を担当した。ブラームスはスケルツォを担当したに過ぎないのだが、この曲は「FAEソナタ」と通称されている。

もちろんヴァイオリンとピアノの二重奏用だが、このほどこれをヴィオラとピアノで演奏したCDを見つけた。クラリネットソナタ第1番と第2番をヴィオラソナタに編曲したバージョンの演奏の余白に収録されていた。ヴィオラを弾いているのはバーバラ・ウエストファルというドイツの女性ヴィオラ奏者だ。ヴィオラ版への編曲も彼女だということになっている。ピアノはウルズラ・オッペンスという女性だ。アメリカのレーベルから出ている。

女性同士のデュオというのはなかなか珍しい。

さてさて編曲の具合やいかにだ。ヴァイオリン版をヴィオラ版に編曲するのに、五度低いヘ短調に移調されていたら興ざめである。あるいは、単にC線を使わないだけで、やたらハイポジションを要求するような編曲は願い下げだ。それは編曲ではなくてヴァイオリンの楽譜をヴィオラで弾いているだけになってしまう。ハ短調にとどまって、なおかつC線をそこそこ活躍させてもらわねばならぬ。

ヴィオラ弾きの編曲ということでそのあたりはキチンと心得ているようだ。中間部の甘い旋律はヴィオラで弾かれることでしっとり感を増しているように思われる。10小節目と11小節目にあるB音の連打が、何だか太鼓のように響いて心地よい。原曲のヴァイオリン版では、この音は当然G線でしか弾けない音なのだが、このヴィオラ版ではひょっとすると、C線の高い位置で弾いているかもしれない。また12小節目からの7小節間がオクターブ低く演奏されている。

気を張って聴いていないと、すんなり入って来てしまう。

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