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2007年1月31日 (水)

ボウイング

うーんと単純に言ってしまえば、弦楽器の演奏は、弓を動かす右手と弦を押さえる左手の高度な連携と見ることが出来る。そのうちの右手の所作を総称してボウイングと呼んでいる。その意味するところは深くて広くて重い。これを細かく正確に定義するなど私の手には余る。名人ほどボウイングが上手いとだけ申し上げておく。

がしかし、弦楽器の演奏家どうしの会話の中にはもっと軽い意味で「ボウイング」という言葉が使われていることが多い。

弓を手で持つ場合弓の端を持つ。持った手に近い側を「元弓」といい、遠い側を「先弓」という。弾く場合、元弓側を弦に載せて先弓の方に動かすことを「ダウンボウ」略して「ダウン」という。その逆は「アップボウ」略して「アップ」という。弓の動きは大別すると「ダウン」と「アップ」の2つに分類される。弓の動く方向だと思えばいい。

与えられた楽譜を楽音に翻訳する際、ダウンボウを用いるのかアップボウを用いるのか決めることを「ボウイングを決める」という。「ボウイング」という単語はこの意味で使われることが多いのだ。作曲家が楽譜で伝えようとしたニュアンスを音にするにはどちらで発音するのが最も適切かで決定される。オーケストラでは同じパートの中でボウイングがバラバラであることはみっともないこととされている。別のパート間でも近似したニュアンスを表現するには同じボウイングであることが望ましいとされている。

ダウンとアップの2種類の組み合わせなのに、膨大なバリエーションが考えられる。「同じダウンボウ」であっても、弓のどの部分で弾くかによってバリエーションがある。弓の弾力を利用して弾ませるかどうかの区別もあるから、単純なものではない。指揮者の指示、コンマスの見解、演奏の伝統、奏者の技量、音量、テンポ、見た目などなど様々な要素から決定されるが、不思議と作曲家自身が指定することは少ない。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲の第2楽章の55小節目、管弦楽側のヴァイオリンパートにある最後の2つの16分音符はダウンボウの連続で弾くよう楽譜に明記されている。ヴィオラにもある。

ワシントン国会図書館所蔵の自筆譜がネットで公開されているという情報が寄せられたので確認したところ、この部分のダウンボウの指示が自筆譜にもハッキリ書かれていることがわかった。「ブラームスの辞書」280ページにある「poco a poco piu largamente」の記述中で提起した疑問に決定的な回答をもたらす情報であった。

貴重な情報をお寄せいただいた「しばっち様」に対する感謝の気持ちを盛り込んだ記事である。ネット社会様々である。

http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2005/07/post_7ff9.html

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