カルタ工房
本年1月1日に新年の挨拶代わりにアップした「ブラームスいろはガルタ」は楽しかった。
http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/01/post_f766.html
もちろん年末から仕込みを始めていた。年末どころかアイデアだけは夏から暖めていた。通勤の電車の中でも考えていたし、食事中に突然思いついて、慌ててメモしたりもしょっちゅうだった。特定の作品やエピソードを想定しているケースが多い。言葉を読んでどの程度それが理解できるかで、読者の「ブラームスはまり度」を測定することも出来よう。一方で単に私自身の思いを託したケースもある。こちらは笑って見逃していただきたい。カルタはブラームスの本場ドイツやオーストリアでも企てるヤツはいないと思うのでオリジナル度とおバカ度が高いと思われる。おそらく日本で唯一なら、即世界で唯一だろう。
まずは始まりの文字にこだわらずにブラームスネタを句にしてみた。それらを始まりの文字毎に分類して一番良いものに決定して行く作業だった。後から良い句が出来ればその都度差しかえた。一方で絶対にはずしたくないエピソードもいくつか決めて読み漏らしのないようにチェックした。特定の曲、特定のエピソード、特定の人物に話題が偏らないよう留意もしている。かれこれ150くらいは作ったから、今回選に漏れた句を用いてもう1セットくらいは出来ると思う。イラストに自信があればホントにカルタまで行ってしまったかもしれない。
「ブラームス」「ヨハネス」という言葉を一切使わないという自主規制にもこだわった。これはある意味で必須だ。ブラームスのカルタなのだから当然だ。今日のことを書いて当たり前の日記で「今日は」を連発するようなものだ。これらの言葉を禁句としたことで考えが深まったことは否定できない。一方「五七五」の俳句調に統一したことも特筆出来る。気の済むまで単語を使ってしまうと焦点が定まらなくなる。ブラームス愛好家たるものこの種の半ば自虐的な制約には、自らすすんで身を投じなければならない。
コメントやアクセス解析によれば、どうもこうしたおバカ企画の方が歓迎されている感じがしないでもない。昨年5月7日の「三色対抗歌合戦」を筆頭に、「運動会や結婚披露宴のBGMが全部ブラームスだったら」とか、マイケル・ジョーダンの背番号ネタ、あるいはクリスマスのテネラメンテネタ等々だ。「他所では滅多にお目にかかれない」という視点は引き続き大切にしてゆきたい。今回は昨年12月25日に公開した記事「テネラメンテクリスマス」と仕込みが重なって少々難儀したが、楽しみの大きさに比べれば苦労のうちには入るまい。
だから正月に相応しいネタとして、つい力が入ってしまい思わず濁点や半濁点まで手をつけてしまったという訳である。今年の正月がこんなに気合いが入っていたので、来年手が抜けなくなった。そろそろネタを考え始めないといけない。
つける薬ならとっくに無くなっている。天才との境目は紙一重らしいから、ひょんなキッカケで天才に脱皮できるかもしれない。
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<Claris様
来年のネタはもう考えてありますから、心配ありませぬ。
投稿: アルトのパパ | 2007年1月 7日 (日) 07時27分
舞台裏事情も楽しく読ませていただきました。
節分の日、アルトのパパさまはお忙しそうです。
今回笑った鬼の顔も覚えましたか?(笑)
ところで・・・・・先ほど、大きな抜け殻の皮を拾ったのですけれど。。びろ~~ん☆
投稿: Claris | 2007年1月 7日 (日) 00時04分