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2007年1月13日 (土)

良い音を出すために

むかしむかしあるところに幼い姉妹がいました。

姉は7歳、妹は5歳でした。

お父さんの言いつけで2人はヴァイオリンを習っていました。

習い始めて3ヶ月たった頃、とうとう左手の練習をさせてもらえることになりました。

今まで右手だけの練習だったので、急に左手が入るとなかなかきれいな音が出なくなってしまいました。

慣れない左手に注意が行ってしまったせいです。

お父さんは「節を作るのは左手だけど、良い音を作るのは右手だよ」と教えたくて2人に質問しました。

「ヴァイオリンで良い音を出すために、一番大切なのは身体のどの部分でしょう?」

お父さんは「右手」という答えが返ってくればいいなと思っていました。

妹の答えは「せなか」でした。

お父さんにいつも「背中をピンと伸ばしなさい」と言われていたからです。

お父さんは「右手」という答えよりも嬉しく思ったので、う~んと誉めてあげました。

妹が誉められたのを見ていた小学校一年生の姉は、しばらくじっと考えた後、お父さんに答えました。

お姉ちゃんの答えは「耳」でした。

お父さんは目を丸くしてお姉ちゃんを見つめました。

教えようと思ったお父さんは娘たちから教わりました。

今から6年前の今日、我が家で実際にあったお話である。最初の1年間つけていたレッスン日誌からの引用だ。

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コメント

<Claris様

「背中」はともかく「耳」には受け狙いの疑いがあります。
小さな頃からおマセでしたから。

『アルトのパパ家むかしばなし』の1ページですね♪
お嬢様方の一歩踏み込んだ純粋な感性は素晴らしい!!(拍手☆)
アルトのパパさまの反応も素晴らしい!(拍手~☆)

<moco様

あの頃は純真でしたね。それだけに娘らの生の発想です。

「背中」もさることながら、「耳」にはのけぞったものです。

ん〜素晴らしい感性ですね☆
お子様の答えに「ブラ〜ボ」です。
アルトのパパ家は、いい旋律が流れていますね☆

<とらねこ様

恐れ入ります。
子供と音楽を学ぶ醍醐味です。やめられません。

ああ、子供の発想って!
パパさんのブログを拝読して、親子っていいなあ、といつもホンワカです。

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