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2007年2月26日 (月)

モチベーション

一般に「動機」「やる気」と解される。何かに取り組むための意欲の源泉というニュアンスを含む。「モチベーションが高い」「モチベーションを上げる」「モチベーションを持つ」というような用いられ方をする。

娘たちのヴァイオリンに対するモチベーションは高くない。父親に言われて仕方なくという感じが強い。物心つく前から習わされているので、良くも悪くも習慣になってしまっている。「ブラームスが好きだから」まで行かずともせめて「ヴァイオリンが好きだから」「音楽が好きだから」「曲が好きだから」などという気持ちが芽生えてくれれば、モチベーションになるのだと思うが、これがなかなか一筋縄では行かない。

「判らぬ」と言えば私自身のヴィオラへの興味も不可解だ。どこかのオケや団体に所属して演奏会を目指している訳ではない。「上手くなりたい」と言えばカッコいいのだが、実はあまりこの側面は大きくない。なのに何故かほぼ毎日楽器を取り出して弾いている。つまりモチベーションの存在あるいは原因が自分でも特定出来ていないのだ。無伴奏チェロ組曲のヴィオラ版に目覚めてからずっとこの調子だ。

この曲わずか1本のヴィオラ用ながら秩序を表現しきって余すところがない。今の私はバッハが配置した音の羅列に酔っている状態だ。あるべきところにある音とでも言うのか、そこにその音がある必然を自分のレベルなりに実感することが楽しいのだ。細かくはスラー一個、臨時記号一個の意味を味わうとでもいうのか曲にはまってかれこれ4ヶ月だが、まだまだ弾くたびに新しい発見がある。元々絶対音感どころか、相対音感も怪しいのだが、音程の正解を楽器が敏感に教えてくれるせいで、重音のはまりを含めて音程の機微に敏感になった。誰かと合奏したいとも思わないし(娘とは合奏したい!)ひと様に聴かせたいとも思わないのに、ただ毎日弾きたくなるのだ。いい歳をした大人が、サラリーマンとしての勤めを終えた後、毎日楽器を弾いているというのは、よっぽどのモチベーションの存在を前提にせねば起きにくい現象だと思う。今述べたような曲への興味だけがモチベーションとすればバッハ様々である。

ところがここ数日、私のヴィオラへのモチベーションは明らかに上がった。2月17日に購入した新しい弓のせいだ。今まで知らなかった新しい世界にうっかり踏み込んでしまい、その魅力に抵抗できないという感じだ。

春が急ぎ足でやってくる。

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コメント

<とらねこ様

そうです。まさに大きな子供です。

素敵な弓と出会えて本当に良かったですね。

>いい歳をした大人が、
こんなことを申し上げるのは僭越ですが、アルトのパパさんはいつも好奇心の固まりで、探究心旺盛で、子供のような精神をお持ちです。とっても素敵なことですね!

>Claris様

無伴奏チェロとはきっと一生のおつきあいなると思います。
ブラームスもお怒りにならないでしょう。

とてもよいタイミングでの出会いだったのですね♪
まずはバッハの無伴奏チェロ組曲のヴィオラ版。
そして新しい弓。
さらに積み重ねると、また新たな音楽の世界が開けて・・。
音楽はエンドレス。。☆

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