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2007年3月 2日 (金)

ソロを弾く気構え

今娘たち2人はコンチェルトに挑んでいる。バッハとベリオという時代も様式も違う作曲家の作品だが、偶然にも両方イ短調だ。管弦楽や弦楽合奏を従えてのコンチェルトなのだが、発表会ではピアノ伴奏とした上で第一楽章に挑戦だ。

長女が挑むベリオは、ブラームスより少しだけ昔の人。フランコ・ベルギー楽派に属するヴァイオリニストでもある。ヴァイオリニストの作品だけあって、ソロの出番は華麗だ。楽器を知り尽くしているとはこういう事なのかもしれない。必要とするテクの割には難しそうに聞えるフレーズが随所にバラまかれている。「あたしがソリストよ。何か文句ある」とばかりに弾けばいい。テクを別にすれば何だか長女に向いている。

次女が挑むバッハは、少々事情が違う。「TUTTI」と「SOLO」が交代することによる響きの対照が持ち味だ。オリジナルの弦楽合奏版ではそのあたりが鮮明なのだが、ピアノ伴奏版になるとやや変化が乏しくなる。ピアノ伴奏の楽譜を子細に見れば、SOLOの部分では伴奏の音符が薄いと判るが、次女はちっとも気付いていない。弦楽合奏側の第一ヴァイオリンとソロが同じことをしている局面が多いのだ。独奏ヴァイオリンの楽譜にはその都度「Tutti」「solo」と記されていてそこいらの事情を伝えてくれている。楽譜上の「Tutti」「solo」の文字をマーカーで塗りつぶさせて次女に説明した。先生からは、その差を表現するボウイングの違いも教えて頂いた。

ところが前回のレッスンでは、教わったボウイングの習得ばかりに気を取られた弊害か、音程が決壊した。先生から厳しい言葉が投げかけられた。右手と左手は両輪だ。毎日の練習でどちらかに偏ってはいけないのだ。帰宅のために車に乗り込むと次女はすぐ泣き出した。ボウイングには自信があったのに、音程が崩れて自分でも何がなんだかわからなくなったようだ。私の指導方法も問題だったのは明らかだから「またがんばろう」と慰めると、それがキッカケでまた涙だった。よくよく聴くと「音程には自信があったのに」と絞り出してまた涙だ。

要するに悔し泣きなのだ。記憶に残っている限り、初めての悔し涙だ。なかなか見所がある。きっと上手くいくと思った。本番後の悔し涙は見たくない。

練習後の悔し涙、長女のも見てみたい。

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コメント

<Claris様

ありがとうございます。

我が家ではいつも味噌っかす扱いだった末っ子ですが、何やら芯が通って来た感じです。

発表会は「運試し」デス。

次女さまはとても素直で可愛らしい方のようにお見受けします。
「悔しい!」と思う気持ちは、ひとつステップアップですね。
ご長女さまは「お姉ちゃん」としてのプライドがありそう…。

おふたりとも発表会では素晴らしい演奏になりますように。。☆

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