テオドール・ビルロート
1829年4月26日生まれのドイツの外科医。
世界で初めて胃癌の切除手術に成功した栄誉は彼のものである。「ビルロートⅠ法」「ビルロートⅡ法」と呼ばれる術法は、現在もなお応用されている。
もっと大切なこと。彼はブラームスの親友だ。弦楽四重奏曲第1番および第2番の献呈を受けている。作品の献呈を受けるほどのお友達なのだ。凄い話はまだある。ウイーン大学医学部の職にあった彼のもとに母校ベルリン大学への栄転の話が舞い込んだが、彼はこれを固辞する。ブラームスのいるウイーンにとどまるためという話がまことしやかに伝えられている。彼自身ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラを演奏したばかりか、作曲もしたという。
亡き妻とのハネムーンはウイーンでの6日間の滞在だった。自由行動の塊という日程だったのをいいことにウイーン大学を訪問した。明らかに観光客と判る我々をとがめる人も無かった。目的地はもちろん医学部。ビルロートのレリーフの一つもありはしないかと思い詰めての突撃だった。レリーフは見つけられなかったが、学生食堂でサンドイッチを食べた。支払いの段なってレジのお母さんから「フィア ウント ツヴァンツィヒ」と言われた。とっさに何といっているか判らず呆然としていると、すぐ後ろの学生が「トゥェンティフォー」と教えてくれた。「トゥェンティフォー」がすぐ理解出来たのは幸いだった。2人で24シリングとは激安のランチだった。
私だけのビルロートネタである。
<ゆかり様
ありがとうございます。
長短取り混ぜた雰囲気は理想とするところです。
投稿: アルトのパパ | 2007年4月27日 (金) 05時33分
最高のランチ・・24シリングの想い出・・ビルロートの歩いた道・・。
アルトのパパさんだけのビルロートネタ。
ハッピーバースデー トゥ ビルロート☆
長調の中にも短調の雰囲気漂う楽しい記事でした♪
投稿: ゆかり | 2007年4月26日 (木) 22時34分