クラリネットコネクション
学生オーケストラでは、パートが重要な行動単位になっている。「同じ楽器どうしの仲間」と言い換えてもよい。練習に際してはいつもいっしょのことが多いのは申すまでもないが、練習を離れてもいつも連れだっている。みんなで同じ楽譜を弾くことが多い弦楽器はもちろん、誰がどのパートにありつくかについては直接の利害関係にある管楽器でも、パートのメンバーが集まっては何かと盛り上がる。その典型がパートコンパだ。どのパートにもコンパがあった。アルコールの量が進むという点では金管コンパが最右翼だ。女性の比率は弦楽器が高い。
私はヴィオラだった。何かと忍従を強いられることが多いヴィオラは、いつも団結していないと生き抜けないから、パートのイヴェントには工夫を凝らした。コンパは当然としてパートの合宿、パートのTシャツまでエスカレートした。ヴィオラだけ12本によるパッヘルベルのカノンも思い出深い。
私はブラームスにおいてヴィオラと何かと縁があるクラリネットのコンパには皆勤だった。いつしかクラリネットコンパの幹事が私の出欠を確認することは無くなっていた。出席が当たり前だったからだ。当時のクラリネットのメンバーの団結もなかなか気合いが入っていた。そのつながりは今も続いているらしい。3月31日の記事「同期の桜」の主人公、今ではプロのオーボエ奏者になった男も、当時はクラリネットだった。
http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/03/post_1fbe.html
彼自身のブログには当時のメンバーが集っているようだ。昨日彼のブログを通じて懐かしい仲間から「ブラームスの辞書」に注文が舞い込んだ。私より2コ下の彼もまたクラリネット奏者だった。三味線もプロの域である。私だって口三味線なら得意だが、彼は本当に長唄の伴奏もしてしまうのだ。あの当時のクラリネットには、才人が揃っていた。
注目の番号バトルは惨敗だ。結局は「おまかせします」になってop50だ。カンタータ「リナルド」にした。
お買いあげまことに有り難うございます。
<MINAMI様
これは失礼。ネックの太い方でしたか!!
太棹の駒も絶滅の危機なんですか?ヴァイオリンの弓材のペルナンブーコ材も絶滅危惧種です。
投稿: アルトのパパ | 2007年4月17日 (火) 07時55分
細かい事で申し訳ないが、彼の三味線は長唄(細竿)ではなく義太夫(太棹)でした。歌舞伎座で弾いてました。そういえば太棹用駒の絶滅の危機は脱したのだろうか。
投稿: MINAMI | 2007年4月17日 (火) 07時41分