子供の脳味噌
作りが違うという他はない。子供たちの脳味噌は私とは違うのだ。発表会まで1ヶ月を切った。作品の仕上げもさることながら、暗譜も完璧にしなければならない。
昨日不意に楽譜を見ずに弾かせてみた。「音程は少々目をつぶるから楽譜見ないで通して見ろ」と告げた。ベリオに挑むお姉ちゃんは、「ハイよ」とばかりに楽譜をこちらによこした。結論から申せばすんなり通るだけなら通ってしまった。楽譜を見ていたときよりもむしろ流れた感じだ。「音程を大目に見るから」と言われてのびのび弾いていた感じだ。暗譜はそこそこでいいから、音程しっかりねと言いたくなる。
しかし、お姉ちゃんが音程は別にしてすんなり暗譜してしまうだろうというのは、ある程度予想していた。演奏が難しい分だけメリハリがつけ易いと思っていた。
驚いたのは次女だ。バッハのイ短調ヴァイオリン協奏曲の第1楽章は、似たような音形が繰り返し現れるので、暗譜には手こずると思っていたのだが、こちらも呆気なく弾けてしまった。笑えるのは本人もびっくりしてしまったことだ。楽譜を見ずに弾かせたのは今日が初めてだったのだが、自分でも暗譜で最後まで通るとは思っていなかったらしい。「指が勝手に動いた」と言っている。
何だか希望が湧いてきた。
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<とらねこ様
確かに娘らの暗譜力は凄いです。音程や表現が伴ってくれたら、完璧なんですけど。
投稿: アルトのパパ | 2007年4月 6日 (金) 07時17分
恥ずかしながら私も子供の頃は「暗譜のどこが難しい?」と思っていました。ところが最近の体たらく。初歩の初歩のヴァイオリンの簡単な曲が覚えられないのですもの。お嬢様たちが羨ましい(笑)
投稿: とらねこ | 2007年4月 6日 (金) 06時42分
<もこ様
ソロバンの名人も、将棋の名人も頭に浮かぶといいます。
何より恐ろしいのは、、娘らの心の中で音楽の占める位置は、とても低いのです。パパのために仕方なくさせられているという位置付けを脱しきれていません。
それでいて軽々暗譜ですから!理解不能です。もし好きになってくれたら大変です。
投稿: アルトのパパ | 2007年4月 5日 (木) 21時14分
子供の暗譜って不思議ですね。私も子供の頃は、勝手に指が動いていました。
楽譜を書けるほどに暗譜をするようになってからは暗譜が怖くなりましたけど。
あ〜あのあそこの。。音。。書けない。。って感じで(笑)
大人になってからは、目を綴じると次に弾く鍵盤(音)が見えます。不思議です。
投稿: もこ | 2007年4月 5日 (木) 20時56分