好きの形
長男が英国研修で不在である。祖母は無事の帰国を祈って「コーヒー断ち」に入っている。私も真似て「ブラームス断ち」をしていることは既に5月19日の記事「英国に旅立つ」の中で述べた。
http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/05/post_5127.html
道中の無事を祈願するために差し出す生け贄は、祈りを捧げる者にとって大切なものであるほど効果が高いと思われる。あるいは大切かどうかは別として、一定の期間何らかの制約を自らに課すことで発生する不自由そのものが大切だとも思われる。祖母である母の差し出すコーヒーは嗜好品だから、後者の色合いが強い。
私の場合は「ブラームスを聴くこと」を差し出したという訳だ。これが相当な決意だということが果たして神様に伝わるのだろうか?本来ならばものすごく不安だ。大して大事でもないものを、さも大切な振りをして差し出して、それでお願いを聞いて貰おうという横着者とは違うと言うことを、神様はどのようにして見分けるのだろう。
本を書き、ブログを運営していて良かった。私がどれほどブラームスのことを好きか本やブログを見て貰えれば判ると思うからだ。まだ信心が足りぬと言われればそれまでだが、「好きの度合い」などという客観的数値化が困難と思われる事象が目に見えるようになっていると思う。私にとってのブラームスの位置付けの高さとともに、28日間ブラームスを聴かぬことが、どれほどの思いの裏返しなのかが判るハズだ。
こういう時のためにこそ好きを形にしておくものだと思う。
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コメント
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<魔女見習い様
ありがとうございます。
このところ家族ネタが幅を利かせており、ご利益のほどが心配です。
単なる家族ネタ、親バカブログだと思われかねません。
投稿: アルトのパパ | 2007年5月25日 (金) 20時36分
長い28日間ですね…。
お祖母様とアルトのパパさん、おふたり一緒の祈念ですもの。
とても強力だわ。
十二分に伝わっているはずです。大丈夫!!
微力ながら、私もご長男さんのご無事をお祈りいたします。
投稿: 魔女見習い | 2007年5月25日 (金) 19時25分