英国研修の効果
昨日長男を28日間の英国研修へ送り出した。
http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/05/post_5127.html
学校が掲げる研修の目的は一つではない。「英語の学習」「日本人としての自覚を高める」「英国人とのコミュニケーションを深める」と並んで「家庭の有り難味を知る」とある。
今朝になって祖母の鏡台の前に長男からのメッセージが置かれているのを発見した。朝の化粧をしようとした祖母が見つけたのだ。昨日出発前の化粧の時には置いていなかった。祖母の部屋の奥に置かれているから、ほとんど祖母しか使わない鏡台だ。家族の誰にも発見されぬよう配慮された祖母へのメッセージだ。昨日の出発間際になって、「ちょっと忘れ物」といって2階へ上がったのを思い出した。
「準備してくれてありがとう 歩斗」
しっかりとした筆跡で書かれている。約2週間の準備の間、ときにはうるさいと言って喧嘩腰にもなっていたが、まさかこんなメッセージを書いていたとは思わなかった。昨日朝は緊張のあまり、黙りこくって時には涙ぐんでいた長男だ。必死で自分と戦っているのは知っていたが、その土壇場で祖母にこんな思いやりを見せるとは!しかも空港への道中でも、空港での別れの場面でもこのメッセージのことは言い出さなかった。
出発させてからずっと気丈に振舞っていた祖母は、メッセージを握り締めて号泣だった。「家庭の有り難味を知る」という目的は達せられたも同然だ。心を鬼にして送り出したことが通じたのだと思う。
良い子に育ってくれた。
クララ・シューマン没後111周年の記念日を霞ませる出来事だった。予定になかった緊急家族ネタだ。これが書かずにいられるかといったところである。
« 英国に旅立つ | トップページ | 週間1000アクセス »
<魔女見習い様
ありがとうございます。
今日のために用意した「クララ・シューマン没後111周年」に触れた記事は来年回しになりました。この先いくつかの記事が来年回しの憂き目に遭いそうです。
投稿: アルトのパパ | 2007年5月20日 (日) 16時40分
じ~~ん。。
とっても感動的なお話で、言葉で表現できないくらい。。。
何て素敵なご家族!
素晴らしい英国研修のスタートですね。
続報もありそうな。。。楽しみにしています♪
投稿: 魔女見習い | 2007年5月20日 (日) 14時11分
<ひふみ様
まんまと勝ち点1を取られた感じです。「こうすれば喜ぶハズだ」という類の計算が働いていないというのが素晴らしいです。
投稿: アルトのパパ | 2007年5月20日 (日) 10時02分
さすがですねえ。
本当に良い子に育てられましたね、お祖母さま。
ご長男もきっと、さらに大きくなって帰国されることでしょう。
「アルトのパパ家」に幸いあれ!
朝から素敵なお話に心温まりました。
投稿: ひふみ | 2007年5月20日 (日) 09時17分