決意
一昨日発表会があった。
http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/05/post_c4a7.html
その日のうちにということで夜になって長女を呼んで話をした。これからヴァイオリンをどうするかだ。これ以上ヴァイオリンに意欲が湧かないなら、パパはもう引き止めない旨を伝えた。断じて説教ではない。わずか5分ほどの穏やかな会話だった。この先発表会に持ってゆける曲の難易度が上がって行くのは見えている。いや上げてもらわねば困る。「パパにやらされている」という逃げ場所をあてにしているようなヴァイオリンでは音楽に失礼だ。というようなことをゆっくりと噛んで含めるように伝えた。もうやめてもいい。もちろん「今までありがとう」と付け加えるのを忘れなかった。
即答は求めなかった。次回のレッスン5月20日までに心を固めるよう約束した。
昨夜遅く、長女から回答期限を待たずに返事があった。
長女)私ヴァイオリンやる。
パパ)・・・・・・・。
長女)やっぱりやめない。
パパ)部活も受験もあるぞ。
長女)出来る。
パパ)やりゃあいいってモンじゃないぞ。やる以上キチンと弾かなきゃ。
長女)大丈夫。
パパ)何故やることにしたの?
長女)今日昔の発表会のビデオ観てて、やっぱりやりたいと思った。
発表会の後、ビデオを、観るのは恒例のしきたりだった。
パパ)20日のレッスンで先生にその気持ちを自分の言葉で伝えられるか?
長女)わかった。
パパ)じゃあ一緒に先生にお願いしよう。
私の通告も5分なら、娘の回答も5分だった。跳ね返ったところ、とがったところの全く無い穏やかな表情そして言葉遣いだった。中学2年の女子としては上出来の言葉だ。心からの言葉であることはすぐにわかった。私はなんとか踏みとどまったが長女は泣いていたと思う。
一昨日の私からの通告に、はったりは一切なかった。イチかバチかの賭けでさえなかった。本気で「やめても仕方がない」と思っていた。次女が道連れで止めない算段だけは考えていたが、長女の反応は全く予想外だった。実は回答待ちのため昨日の練習は次女だけだったが、今日何事もなかったように長女も練習を再開した。セブシック、カイザー、音階教本だ。次回のレッスンで我が家の決意を先生にお伝えした上で、次の発表会までの道筋を確認しなければならない。
ブラームスのご加護がありますように。
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コメント
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<もこ様
ご心配をおかけしています。
ブラームスの作品に何とかたどり着くまでは、辛抱が必要です。
投稿: アルトのパパ | 2007年5月 6日 (日) 08時25分
うる。。感動です。
やるからにはキチンと。。と言うアルトのパパさまの言葉にも感動しました。
我が教室に限らず、専門に進むわけではないから。。と、
通っているだけの生徒さんがいます。でも。。時間は同じだけ流れていますから
キチンと音楽と向き合ってレッスンすれば、
プロもアマも関係なく音楽は成長するものですね。
思いが伝わってよかったですね。
投稿: もこ | 2007年5月 6日 (日) 08時21分
<ゆかり様
ありがとうございます。
ブラームスのご加護に、クララのご加護、バッハのご加護に、父と妻のご加護、ご加護の総動員だったンだと思います。
魔女のご加護もあったかもしれません。
投稿: アルトのパパ | 2007年5月 5日 (土) 23時30分
よかった。。。本当によかった…♪
ブラームスのご加護は、すでにあると思います。
振り返れば、ほらブラームスのご加護が。。♪
これからも、たくさんありますように。。☆
投稿: ゆかり | 2007年5月 5日 (土) 23時18分