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2007年5月 3日 (木)

ヴァイオリン発表会

絶好の行楽日和の一日を丸々つぶして娘らのヴァイオリン発表会が無事終わった。止まらなかったという意味だ。

6年半の歳月を感じた。初めての発表会の頃、娘らの出番ははじめの方だった。年齢順の演奏だからだ。ところが今回年下の子ばかりになってしまった。長女はヴァイオリンの中ではトリだった。

絶対的な到達度を度外視するなら、演奏の出来としては過去最高だった。2人ともが過去最高の出来だったのは今回が初めてだ。発表会の本番で過去最高の演奏が出来たこと自体を素直に喜ばねばなるまい。

娘らに詫びねばならぬことがある。約半年をかけて取り組んだ発表会の曲はバッハとベリオだったが、共に歩んだ私の気合に差があったことだ。そしてそれが演奏の差に現われてしまったことともどもに娘ら特にベリオを弾いた長女に詫びねばならない。

次女のバッハは上出来だ。泣いただけのことはある。取り組みを始めた当初は想像出来なかったくらい、流れる演奏だった。メリハリがもっと欲しい等の欲を言えばキリがない。誉めてやれる領域にいる。最後の2週間、毎日2回は一緒に通して弾いた。練習の最初に通す。見つかった課題を修正して最後にまた通す。これが2週間続いたのだ。暗譜不安だけは完全に解消できた。彼女のレベルなりの気迫溢れるバッハだった。

問題は長女だ。小学校低学年までなら誉められもするだろうが、ヴァイオリン歴6年半の中学生が、発表会に持って行く演奏としては少し物足りない。う~んと悪く言うと単なる指と腕の体操だ。音楽ではない。この半年間自問していたことが、現実として目の前に突きつけられた。発表会に出た意欲だけは買えるが煮詰めが足りていない。冒頭に述べたとおり私の打ち込み度も影響している。

最大の原因はわかっている。「父にやらされているヴァイオリン」という意識が抜けない限り、演奏の内容がこれ以上向上することはない。音の出し方一つにまでそうした意識が反映してしまう。音楽が好きにならなければ越えることの出来ない壁だ。そのハードルのこちら側としては、精一杯の演奏だったと思う。前回のヴィヴァルディに次いで、ロマン派の曲を学ぶ意図が消化出来たとは言い難い。

この先どうするのだ。興味が湧かないとなると手の打ちようがない。反抗期まっただ中の娘が、ヴァイオリンを続けているだけでも奇跡だという見方がある一方で、このままでは音楽の神様に申し訳がないとも言える。

思案のしどころである。話し合いのしどころである。

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コメント

<もこ様

はねっかえり盛りの娘ですから、続くだけで御の字ですが、やってりゃあいいってもんじゃあないのも事実です。

ほっとはしますが、練習は一日も休みません。むしろ発表会の翌日こそ休んではいけないと思っています。発表会のビデオを観ながら意見を出しっこしました。

発表会無事に終わって良かったですね。
続けているだけでも奇跡だという見方。。
これは、指導者としても同じかもしれないです。
いつか必ず目覚めてくれると生徒を信じています。
そこまで乗り切るは大変なのですが。。
今日はホッとして、ようやく休日といった感じでしょうか。。

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