リッピ
コミック「のだめカンタービレ」第18巻で偉大な指揮者サルヴァトーレ・リッピの死去が描かれる。イタリアからの訃報がもたらされるという形だ。シュトレーゼマンの落胆は並ではない。のだめのリサイタルに集まった聴衆たちの会話からも、かなりなマエストロだったことが仄めかされている。トマ・シモンを筆頭とするマルレオケのメンバーの話題にもなっている。
またシュトレーゼマンと人気を2分する存在だったことがわかる。そして千秋が敬愛してやまないヴィエラ先生はリッピの弟子だと判明する。つまりシュトレーゼマンとの関係浅からぬ千秋だが、実はリッピの孫弟子ということになる。リッピの代演をヴィエラがすることを世間は当然と受け止めている。
それにしてもである。このリッピは2006年ドイツワールドカップでイタリア代表に24年振りの優勝をもたらした監督、マルチェロ・リッピに因んでいると思われる。
ヴィエラ先生はフランス代表ボランチ、パトリック・ヴィエラだろう。シュトレーゼマンのファーストネームはフランツだが、この文脈でリストやシューベルトを思い浮かべるのは野暮の部類だ。ここは断じて元ドイツ代表主将にして優勝監督フランツ・ベッケンバウアーとの関連を疑いたい。
ますますサッカーフリークの香りが充満して来る。まもなくアジアカップが始まる。
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