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2007年6月 4日 (月)

64分音符

4分の4拍子1小節を64等分した音符。4分音符をさらに16等分だと思うと相当細かいということがわかる。

恐らくブラームスが用いたもっとも細かい音符だと思われる。ヴァイオリンソナタ第2番第2楽章は、64分音符の巣である。ヴァイオリンパート冒頭小節の末尾に2つの64分音符が現れる。16小節目でVivaceに入るまでヴァイオリン、ピアノあわせて36個の64分音符が散りばめられている。スケルツォのエピソードで隔てられたAndanteが回帰するたびに発生し、この楽章中に合計92個観察される。

92個は全て2個単位で置かれていることと、その登場には必ず付点16分音符が先行している。つまり全46回全て同じパターンだということだ。装飾的なニュアンスがとても強い。

128分音符は恐らくないと思うので、64分音符がブラームスでもっとも細かい音符ということになる。もし128分音符を発見したら12月8日の記事にとっておきたい。

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