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2007年7月17日 (火)

精神性

思うに難解。主に演奏会やCDの演奏を論評する際に用いられる他、作品の論評の際にも時折用いられる言葉。精神性に溢れていると賞賛される。

しかしながら、演奏や作品のどこがどうなっていると「精神性がある」と言われるのかを始めとする定義は必ずしも明らかではないと思われる。使い手と受け手の間に共通したコンセンサスが形成されているとは思えないが、その曖昧さこそが重要とも感じられる。うかつな記述はブログ炎上のキッカケにもなりかねない。

  1. 3大Bを筆頭とするドイツ系作品の演奏を評価する際に用いられることが多い。フランス系の作品の場合だと「エスプリ」にとって代わると思われるが確信出来ない。
  2. 遅めの楽曲または、遅めの演奏を評する際に用いられる傾向にある。ソナタ形式であれば緩徐楽章での活用が目立つ。
  3. ダイナミクスは概ね「p」寄りであるほうが認定を受け易いと思われる。
  4. 演奏に参加する人間の数が少ない作品ほど用いられやすいと思われるが、大オーケストラの作品についても用いられることがあり、断言は危険。
  5. 演奏者の年齢が高いほど用いられやすい。低い年齢の演奏者の場合には「この若さで」という類の枕が振られることが多い。
  6. どちらかと言えば作曲家晩年の作品演奏の論評において用いられやすい。バッハだけはこれに関係なく用いられる。

大体の傾向は上記の通りだと思う。ドイツといってもいろいろでパッヘルベルのカノンでは用いられない。ブラームスでは、晩年のピアノ小品で多用されるが、カプリチオではほぼ用いられないと見ていい。どんなに名人が弾いていてもハンガリア舞曲の演奏評で使われるのを見たことがない。

大した定義もなく使われて、書き手も読み手も何となく判った気になっている便利な用語なのだという気もする。「単に遅いだけ」を含む遅めの演奏全般に書き添えることで、手軽にありがたみを加わえることが出来るが、「感動出来ないのはこちらの耳のせいかも」と落ち込む副作用も見逃せない。

もちろん著書「ブラームスの辞書」には一箇所も用いられていない。

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コメント

<mayoneko様

恐れ入ります。
単なる戯言、思いつきです。

うーん。考えさせられる記事でした。
使用方法に注意して(?)使うようにします。

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