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2007年7月29日 (日)

出版の空白

ブラームスの才能に出会ったシューマンの熱狂は想像に難くない。センセーショナルな紹介記事ばかりが有名だが、作品出版への助力も急ピッチだった。10月の初対面のその年の内に作品1のピアノソナタハ長調が出版されている。さらに作品番号でいうなら10番までが翌1854年に出版されている。まさに順風満帆の船出だった。しかし、1854年2月27日、ロベルト・シューマンがライン川に投身する。一命は取り留めたもののエンデニヒの病院に収容された。

急を聞いて駆けつけたブラームスは、女所帯のシューマン家の手足となって助ける。ロベルトとの面会を許されぬクララに代わってロベルトとの伝令役まで務める。文字通り一切を投げ打っての献身だ。ヨアヒムと違って職を持たぬ気楽な独身という身分だったことももちろんあるが、それにしても20台前半の若者になかなか出来ることではあるまい。

1854年に「4つのバラード」作品10が出版されたあと、1860年に管弦楽のためのセレナーデ第1番作品11が出版されるまで作品出版の空白が続く。5年にも及ぶこの空白期間はブラームスの創作人生中最長の空白である。おそらくこの出版の空白は、出版の前段階である作曲の空白をパラレルに反映していると思われる。

ロベルト・シューマンの療養生活は151年前の今日1856年7月29日に死をもってピリオドが打たれる。シューマン一家への2年半に及ぶ献身と、ロベルト・シューマン没後の気持ちの整理のための2年間、作曲どころではなかったのである。5年に及ぶ出版の空白はこのことを雄弁に物語っている。

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コメント

<narkejp様

いらっしゃいませ。

トラックバックとあわせてお礼申し上げます。

切ないですねぇ。

いつも興味深く拝見しています。才能ある青年の、20代前半の五年間の空白。切ないものがあります。

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