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2007年7月21日 (土)

口ヴィオラ

ブラームス好きを共有するお友達とお酒を飲むことがある。はじめは近況報告で様子を見ているが、アルコールが進むと話は急速にブラームスネタに傾く。ブラームスネタと一口に申してもメンバーの得意な領域が少しずつ違う。演奏会ネタ、CDネタ、交響曲ネタ、歌曲ネタ、クララネタ等々ネタにもいろいろな系統があるのだ。

私は演奏会ネタやCDネタについて決定的に疎いので、話題がその周辺にある間は、チビリチビリとビールを舐めている。ところが、話が作品の中身や、旋律、音型、調、形式に及ぶと俄然目の色が変わる。つまりブログ「ブラームスの辞書」で書き散らしているような話が大好きなのだ。

話題の標的がブラームスのどの作品のどの場所なのか、メンバーにわかってもらえないとつまらないので、一生懸命説明する。「どれそれの曲の第○楽章の冒頭」などど口で説明する。楽章の冒頭だと大抵は分かってもらえるが「~小節目のヴィオラが」と言っても伝わらなかったりする。

仕方なく歌う。元々怪しげな音程なのだが、アルコールによって更に拍車がかかっている。聞く方も大人で、音程のハズシに野暮なつっこみを入れたりはしない。人呼んで「口ヴィオラ」である。困ったことに音程正しく旋律を歌っても判ってもらえないこともしばしばだ。それはそれで無理もない。作品の冒頭でもない主旋律でもないヴィオラの旋律なんて、普通は判らないものだ。ましてや時折ヴィオラ以外のパートの旋律もごちゃ混ぜにするから難易度が相当上がる。

万全を期すなら宴会には譜例を持ち込まねばならない。しかし、酒の勢いでどちらに転がるか判らぬ話題に対応するとなると、譜例とてバカにならない重さになってしまう。いろいろ欠点はあるが、「口ヴィオラ」にとって代わるツールは今のところ見当たらない。

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