ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« トラックバック公開のルール | トップページ | 刊行2周年 »

2007年7月10日 (火)

水戸黄門状態

周囲の楽器を一段階以上低いダイナミクスに従えて、一人抜きん出たダイナミクスで演奏する状態の事を「ブラームスの辞書」ではしばしば「水戸黄門状態」と呼んでいる。

某テレビ局の長寿番組を踏まえた言い回しである。日本人相手であればこのニュアンスは、とても良く伝わるが、外国の方々に説明する際には骨が折れよう。

独奏楽器が際立ってこその協奏曲では当たり前に見られるのだが、協奏曲以外の管弦楽や室内楽にも時々現れる。ブラームス最高の「水戸黄門状態」は第1交響曲第4楽章30小節目「Piu andante」だと確信する。ティンパニ、チェロ・バス、トロンボーンおよびフルートを「pp」に控えさせて、ホルン一人が「f sempre e passionato」である。1小節目遅れて合流するヴァイオリンには弱音器さえ装着させて「空気になれ」と要求している。この8小節間「f」が許可されるのはホルンだけである。第4楽章に入ってからここに至る29小節間は混沌としている。その混沌がまさに頂点に達する瞬間に「この紋所が目に入らぬか」とばかりに立ち上がるホルンである。テレビでもこのセリフは、混沌めいた大立ち回りのシーンの最中に発せられるのが恒例である。

同じく「f sempre e passionato」を背負っていながら38小節目のフルートは、ホルンに比べればインパクトが薄い。ここは「pp dolce」のトランペットの方にこそ深い味わいがある。

周囲の楽器のダイナミクスより一段へりくだったダイナミクスを強制される「金管打抑制」の正反対のスコアリングテクニックである。

水戸黄門こと徳川光圀の誕生日は、もちろん旧暦なのだとは思うが、何と7月11日とされている。つまり明日だ。私の著書「ブラームスの辞書」の刊行日とピッタリ重なっている。

« トラックバック公開のルール | トップページ | 刊行2周年 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 水戸黄門状態:

« トラックバック公開のルール | トップページ | 刊行2周年 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ