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2007年8月13日 (月)

パッサカリア

長くブラームスに親しんでいるせいか「パッサカリア」という言葉はすっかり耳になじんでいて違和感がない。

大ざっぱな理解でよければ難しい概念ではない。低音主題が形を変えずに延々と繰り返される中、華麗な変奏が繰り広がられる形式のことだ。シャコンヌとの区別が必ずしも明確でないことはたいていの解説書に載っている。

ブラームスの第四交響曲の終楽章がこのパッサカリアになっている。だからブラームス愛好家は「パッサカリア」と聞いても少しも不自然とは思わない。

夏休み前にバッハのオルガン作品全集CD16枚組を入手した。連休中どこにも行かないことをいいことに聞きまくっている。オルガン独特の音圧が癖になりそうだ。解説書を読んでいて愕然とした。現存するバッハの作品中にパッサカリアの題名が奉られている作品は1つしかない。BWV582ハ短調のパッサカリアがそれである。「バッハがこのパッサカリアを作曲した当時、すでにパッサカリアという形式は使い古されていた」と書かれている。だから1曲しかないという文脈である。

「パッサカリア」とはそんなに古い形式だったのかと正直驚いた。ブラームスの第四交響曲は、バッハの時代すでに廃れかけていた形式を丸ごと交響曲の単一楽章にあてがったというこのなのだ。ブラームス親派も戸惑ったことだろう。反対派はむしろ呆然としたと思う。「気は確かか」くらいのノリだろう。古い形式のリバイバルではあるが、それを交響曲のフィナーレに起用すること自体は斬新だ。しかも退屈とは無縁の多様性が実現している。結尾で第1楽章のテーマが回帰するのを聴いたシェーンベルグは驚きを通り越し、熱狂を隠していない。

バッハをも飛び越していたのだ。ブラームスが一またぎして見せた時間の長さを思いやる夏になった。

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