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2007年8月 3日 (金)

何を弾いたんだ

コミック「のだめカンタービレ」最新の18巻には孫Rui母娘の葛藤が描かれる。娘を心配してパリまで押しかける母、そして反抗する娘の姿だ。母から見れば子離れ、孫Ruiちゃんから見れば親離れなのだと思う。

母が察する通り孫Ruiちゃんはもがいている。オクレール先生とのレッスンは思うに任せないし恋も順調ではない。駆けつけた母とのやりとりもギスギスしがちである。

ところが千秋におごらせたディナーを機に状況が一転する。帰宅した孫Ruiちゃんは寝入った母の横でモーツアルトを弾くのだ。116ページである。昔から音楽とともに大切な出会いがあったという回想とセットである。目覚めた母はそそくさと帰国の準備を始める。母をパリまで駆り立てた心配事が解消しているということが仄めかされる。ギスギスしたトーンはすっかり影を潜め、漫画の表現までが妙に油の抜けたタッチになっている。母は「あなたが本当にピアノをやりたくてやっているなら、それでいい」と切り出す。「あなたのピアノが聴けてよかった」「聴けばすぐに判るから」「昨日は最高の演奏だったわ」と畳み掛ける。寝入った母の横で弾いたモーツアルトの演奏に「音楽を好きであること」が充満していたと解釈するしかない。いったいどんなモーツアルトだったのだろう。何を弾いたのだ。

コミックを読む限り手がかりは皆無だ。おそらくアンダンテ系なのではないかと想像するが根拠レスだ。孫Ruiちゃんを知り尽くす母に一発で悟らせる演奏とはいったいどんな演奏なのだろう。気になって仕方がない。

娘のジャケットをちゃっかり持ち帰ろうとするのはご愛敬だ。シリアスな場面にしれっと挿入されるこの手の肩透かしが「のだめカンタービレ」の魅力の一つである。

そして孫Ruiちゃんは断り続けていた演奏会への出演を決心するのだ。巨大な伏線だ。後から振り返るといい。この日のモーツアルトは必ずやピアニスト孫Ruiの転機と位置付けられるはずである。ブラームスでないのは悔しいが、今は敢えてのだめのためにとってあると解したい。

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コメント

<piyo様

そうですねぇ。この母娘も只者じゃあないですよね。
それにしてもモーツアルトの何だったのでしょう。

この話、読みました。
母娘の絆、じーんときました。

音がないまんがなのに、音楽が聴こえてきそうな感じで書かれているのは作者の力量ですね。

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