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2007年8月18日 (土)

名前を付けるということ

人は物に名前を付ける。他の動物にはない特徴だ。コレと言って手で指し示すことが出来るものは言うに及ばず、手で指し示すことが出来ない事項にまで名前を奉る。「愛」「時」「心」などの抽象名詞群は膨大な数に及ぶ。

名前を付けることは、名前を付ける対象物を意識することである。赤ちゃんへの命名はその代表だ。人Aと人Bと区別するためにあるのが人名だ。場所Aと場所Bを区別するために地名があるのと同じだ。

一旦付けた名前は人々が口にし文字にし使うことで市民権を得る。これにより他との区別特定が容易になり、議論が具体的になる。付けられた名前は長ければ容赦なく省略される。あるいは次々と合成が重ねられて新たな名前を生み出している。

人里離れた田舎をドライブしていて驚くことがある。バス停の名前を記憶しよう。そこから20分も車を走らせて信号待ちで停止した場所の地名が先のバス停と同じということがある。一つの地名がとても大きな場所を言い表していることに唖然とさせられる。場所Aと場所Bの区別の必要が無いために地名一つで済んでしまっているのだ。車で20分も離れた場所の地名が同じでも誰も困っていないということなのだ。田舎だと感じるのはこういうときだ。逆に言うと区別の必要がある場合には、必ず別の地名になっている。

以下のリストを見て欲しい。

  1. メゾピアノ銀座
  2. 糸引き四連4分音符
  3. 伊独辞典状標記
  4. accelerando消滅
  5. コーヒー終止
  6. 主題隠蔽
  7. 主旋律マーカー
  8. ベースラインマーカー

これらほとんどはカテゴリー「用語解説」で言及されている。

「ブラームスの辞書」では本でもブログでも名前を付けまくっている。ブラームスの作品にまつわるいろいろな現象、楽譜上の出来事に名前を付けているのだ。些細な現象に名前をつけることでそうした現象一つ一つが私の中で市民権を得ている。次回同じ現象に行き当たった時、脳味噌の引き出しからの取り出しが速くなるのだ。

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