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2007年8月14日 (火)

オルガンのための間奏曲

8月10日の記事「オルガン曲全集」でこの連休、バッハのオルガン作品を聴いて過ごすと申し上げた。

http://brahmsop123.air-nifty.com/sonata/2007/08/post_e1a3.html

ブラームスの最後の作品「オルガンのための11のコラール前奏曲」op122をどっぷりと聴くための準備としてバッハの諸作品を聴いて、オルガンの響きに慣れる目的だ。ブラームス最後の作品をもっともっと深く味わいたいと思ったからだ。

コラール前奏曲とは本来、教会の会衆がコラールを歌う前に演奏されるものだ。ブラームスの作品は古いコラールを定旋律に用いているが、教会で歌われることを目的にはしていないという。いわば演奏会用コラール前奏曲だ。1896年5月20日のクララ・シューマンの死後、古いスケッチを元に約2ヶ月で作曲されたとされている。

ずっとこれら11曲を聴いていた。

事実上のインテルメッツォだと感じた。バッハのオルガン諸作品よりずっとパーソナルだ。バッハの場合、会衆と神と自分がいるような感じだ。本当に教会の会衆を前に演奏する目的で作曲され、また実際に演奏されたのだ。ブラームスの場合は違う。自分とクララしかいない。古いコラールを題材にした変奏曲といった趣きだ。クララとの思い出のためにひっそりとインテルメッツォを書いた。出来上がったところで、はたと気付く。もう作品を見せるクララはこの世にいないのだ。天国のクララに聴かせるにはオルガンがいいと考えて思い切ってオルガンにしたかのようだ。出来ばえは素晴らしい。極上の奏曲のようだ。けれどもクララが亡くなった今、ピアノの曲なんぞ書けないと思いつめたのかもしれない。「Klavier Stucke」op122となっていても違和感は無い。

  • 1番ホ短調 6小節目でペダルに現われる定旋律は「H-G-E-C」となっている。つまり第四交響曲冒頭と全く一緒である。
  • 2番ト短調
  • 3番ヘ長調 「おおこの世よ我汝を去らねばならず」冒頭の8分音符はドイツレクイエムのフィナーレ第7曲に似ている。調性も同じである。
  • 4番ニ長調 ほとんど等身大のインテルメッツォ。作品118-5のような4分の6拍子だ。
  • 5番ホ長調 弦楽六重奏曲第2番の緩徐楽章の終わり近く長調に転ずるあたりの系統だ。3小節目、9小節目および18小節目にクララのモチーフ「A-Gis-Fis-E」が現われる。
  • 6番ニ短調 
  • 7番イ短調 これだけはカプリチオに近い。作品118-1の系統だ。
  • 8番ヘ長調 極上のインテルメッツォだ。この夏最高の発見と申して良い。「一輪のバラが咲いて」というタイトルに負けない可憐さである。これも4分の6拍子だ。作品118-5と調までピッタリ同じである。
  • 9番イ短調 冒頭いきなりラフマニノフっぽい響きにさっと触れてはじまる。
  • 10番イ短調 これも極上だ。ヘミオラご指名の4分の6拍子。1小節24個の16分音符が時として3個づつにグルーピングされる。
  • 11番ヘ長調 3番と同じ「おおこの世よ我汝を去らねばならず」だ。また1番と3番同様「f ma dolce」というレア指定が奉られている。インテルメッツォというよりバラードかラプソディーに近い感じ。3番と同様、あまり暗い感じではない。「この世を去る」というよりは「間もなくクララのいる天国に」という感じなのかもしれない。

案の定、インテルメッツォみたいだと思った先人がいた。ピアニストのプゾーニだ。これらをピアノ用に編曲していたのだ。我が家にCDがあるのはこのうちの4、5、8、9、10、11の6曲だ。特に4、5、8、10はインテルメッツォ感溢れる編曲になっている。これらはペダルの使用が限定的なのでピアノへの転写が比較的容易だ。物憂い午後に、気の利いた喫茶店で流されていたら、するりと入ってきかねない。

これを機会にカテゴリー「29オルガン」を創設した。過去の記事もいくつか振り分ける。今まで無かったのは怠慢の部類である。

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