暑い日に
昔の人はうまいことを言う。
言うまいと思えど今日の暑さかな
「暑い」とどれだけ口にしたところで、暑さが和らぐ訳ではないと解っていながら、思わず口をついて出てしまう経験は誰にもであるだろう。
よく見かける光景といえば、炎天下の外出から戻った人が、汗を拭きながら一言「しっかし暑いな」とつぶやく。「しかし暑いな」の「しかし」が気になる。「しかし」は逆接の接続詞のはずだが、戻るやいなやいきなりの「しかし」では、先行する言葉の存在しない接続詞ということになる。言うまでもなくこの「しかし」は「逆接」ではなく、単なる「強調」と捉えるべきだ。
「しかし」はイタリア語ではおおよそ「ma」である。
「ブラームスの辞書」ではこの「ma」に2面性があると主張している。「ma」を「しかし」と解するばかりでは立ちゆかないことが多いからだ。「しかし」とならぶ「ma」解釈のもう一つの柱が「くれぐれも」的な強調の「ma」だ。「ma」に「逆接」と「強調」の意味があるという提案をしている。
暑い日にいきなり使われる「しかし」を「強調のしかし」と解する立場と共通するものがある。日本人は「しかし」と無意識に使ってもこのあたりの微妙な位置づけを区別している。ブラームスが「ma」の2面性を使い分けていたとしても不思議ではない。
暑い中こんなことを考えていたが、ちっとも涼しくならない。
<魔女見習い様
おおお!
今、たしかに寒くなりました。
さすがですね。
投稿: アルトのパパ | 2007年8月 6日 (月) 19時54分
まだ見習いゆえ、思うようにはできませぬ。
しかし、一つ手を打つことはできます。パンッ☆
投稿: 魔女見習い | 2007年8月 6日 (月) 19時49分
<魔女見習い様
ここは得意の魔法で一つ手を打って下さらぬか。
投稿: アルトのパパ | 2007年8月 6日 (月) 18時31分
それにしても暑いですね~!
投稿: 魔女見習い | 2007年8月 6日 (月) 18時12分