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2007年9月14日 (金)

生鮮ネタ

食料品を扱うスーパーマーケットが特定の地域に密集している場合競合が起きる。勝ち抜きのポイントの一つが生鮮食料品だという。肉、魚、野菜だ。これらの商品の品揃え、鮮度、品質が良くて価格が安いと鬼に金棒だ。全ての分野が得意という店は少ないが、どれか一つが群を抜いているだけで相当な武器になるらしい。

味噌や醤油などの調味料は、一度買い求めたら相当な大家族でもしばらくは無くならない。つまり毎日買う必要がないのだ。昔乾物と言われていた食品がほぼこれに相当すると思われる。本日話題の生鮮品はおいしく食べようと思ったら毎日買いに行く性質のものだ。だから地域の競合を勝ち抜くためのポイントになるのである。

生鮮品の特色は「放置すると古くなる」ことにある。「鮮度が落ちる」とも言い換えられる。食品は大なり小なりそういうものだが生鮮3品は特になのだろう。乳製品や卵、惣菜もこの仲間かもしれない。

ブログやサイトを飾るコンテンツを上記の物差しで分類してみる。

<生鮮ネタ>演奏系の情報は放置すると古くなりやすい。新しい演奏が出るたびにベスト選の顔ぶれが変わってしまい更新が必要になることも多かろう。CDの発売や廃盤も更新のキッカケになる。マメな更新が必要なのだ。

  • ブラームスのディスコグラフィー
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  • 演奏会評

<乾物ネタ>ブラームスの未発表作品の発見が相次がない限り作品系の情報は変動がない。作品に与えられる評価が時代によって変動することはバッハを持ち出すまでもなくあり得る話であるが、頻度としては多くない。作品の解釈は時代により人により揺れるから乾物ネタと断言するのは勇気がいる。

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  • ブラームスのおすすめ作品
  • ブラームスの作品アナリーゼ

ブログでも本でも「ブラームスの辞書」は乾物ネタに偏っている。楽譜上に出現する「音楽用語」を出版社が勝手にいじる可能性は大きいが、乾物ネタだろう。して見ると「ブラームスの辞書」は生鮮ネタにからきし弱い。

生鮮ネタに弱いというのは、スーパーの競合だったら完敗である。総合食品スーパーとしては生き残れまい。思い切った専門店化が必要である。総合的な品揃えをあきらめて特定分野に徹底的にこだわるということだ。

手っ取り早く専門店の雰囲気を出すのは意外と簡単だ。バイヤーの名刺を持って仕入れをするようではいかんのだ。気むずかしそうなオヤジが儲けや見てくれを度外視して道楽でやっているという雰囲気が大切である。しばしばどちらが客か判らないくらいの応対も持ち味のひとつになる。こちらを目指すべきであることは明らかだ。

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