ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 音楽史 | トップページ | 献本行脚⑦ »

2007年10月27日 (土)

根音省略

話を判りやすくするためにハ長調を例にとる。ハ長調の主和音といえば「C-E-G」である。いわゆる「ドミソ」だ。この3つの音の内「C」が第一音あるいは主音と呼ばれる一方で「根音」と呼ばれている。「第一音」「主音」「根音」どれをとってもいかにも大切そうな感じがする。

詳しいことは私の手には余るがもう少し続ける。声部の数の都合で、これらの音のうちどれかを重複せねばならなくなった時、もっとも無難とされているのが「根音」の重複だ。ちなみに一番いけないのが「第3音」の重複だそうだ。「E」である。逆に何かの都合でどれかを省略せねばならなくなったときは「第5音」(G)の省略が無難らしい。第3音の省略をすると長調なのか短調なのか判らなくなるし、根音の省略は何調か判らなくなるからだ。

無難とは言えないが根音が省略されることもある。それが本日のお題「根音省略」だ。ブラームスの和音遣いの特色としてあげられていることもある。曖昧を自在にもてあそぶブラームスにとっては、「何調か判らなくなる」というリスクはかえって強力な表現のツールになる。昨年9月21日の記事「曖昧を味わう」でも述べた通りである。それどころかその記事で言及した「まどろみはいよいよ浅く」の冒頭こそが「根音省略」の例にもなっている。

さらに属7和音で根音省略が起きるとどうなるか。コードネームでいう「G7」を例に考えてみる。「G-H-D-F」だ。ハ長調のトニカ「C-E-G」に行きたくなる機能を持つのだが、この4つの音から本日話題の根音「G」が省略されると「H-D-F」になる。短3度の堆積した形になる。この3つの音の両端「H」と「F」はいわゆる増4度の音程だ。ピアノの白鍵で増4度を表わすことの出来るのは唯一「HとF」だけだ。

響かぬといえば響かぬのだが、バッハやブラームスにかかると抗し難い魅力を発するスパイスになる。

« 音楽史 | トップページ | 献本行脚⑦ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 根音省略:

« 音楽史 | トップページ | 献本行脚⑦ »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2020年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
無料ブログはココログ