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2007年10月 5日 (金)

起承転結

文章作成の基本とされている。「説得力ある文章を書くためにもっとも効率が良いとされる話の展開」くらいの意味と捉えておく。おそらく外国語においても通じる原則だと思われる。4コマ漫画はきっと起承転結のもっともシンプルな現われだと感じる。

そのうちの3つめが「転」であることが、この構造の肝であるように感じている。「起」は落語で言う「まくら」かもしれない。ほとんどの場合「起」から「承」への話の展開にサプライズがセットされることはない。「ふむふむ」とばかりに粛々と進み、「転」に至って話が急展開する。そして気の利いたオチで結ぶのだ。つまり「結」である。

「4つのバラード」作品10の第3曲が、「インテルメッツォ」と名付けられながら、「Allegro」「フォルテスタート」という異例の立ち上がりを見せる事実上のスケルツォになっていることは、起承転結の「転」を指向していると感じる。第3曲は、冒頭左手によるロ音、嬰へ音で始まる。フォルテで打ち付けられるこの連打が、8分の6拍子の6拍目になっているということは実感しにくい。緊張して聴いていないと小節の頭だと感じてしまう。3小節目に至ってはじめて種明かしされる瞬間には、実質上のシンコペーションと感じることになる。私が第3曲を「転」だと感じる理由はこのあたりにもある。

2番以降の3曲には、1番ほどの標題性は認めにくいが、意味ありげな調性の配列といい、起承転結めいた曲想の配置といい、ブラームスが4曲を一組と考えていた痕跡が色濃く漂っている。

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コメント

<もこ様

4は何かと収まりがよろしいようです。

交響曲は4つですし、「4つの厳粛な歌」もあります。

>4曲を一組と考えていた痕跡が色濃く漂っている。
納得です。大曲ですね。

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