3+2+2+2
弦楽五重奏曲第2番op111の第1楽章の話をする。ユニークな8分の9拍子だ。1小節の中に8分音符が9個存在できる。普通はそれらが3個一組に括られている。いわゆる複合拍子というやつだ。第2主題と呼び習わされているところ26小節目では、ブラームスのヘミオラ好きが透けて見える。最初に楽譜を見たときには、思わず8分音符を数えてしまった。
29小節目のフレージングは「3×3=9」の表出になっていないのだ。小節冒頭こそ8分音符3個でまとまっているが、後半は8分音符2個ずつ3組のフレージングになっている。8分音符でいうと1個目、4個目、6個目、8個目に緩いアクセントが置かれている。つまり「3+2+2+2=9」になっている。聴いた感じは全く違和感がない。ブラームスによくあるケース「楽譜を見てびっくり」という典型だ。続く33小節目、35小節目も同様だ。
1890年11月11日つまり117年前の今日、ウイーンで初演された。作品番号といい、初演日といい「1」がやたらと重なっている。
だから今日11月11日を狙って記事にした。
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