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2007年11月 7日 (水)

カンタータ60番

バッハのカンタータ「おお永遠、そは雷の言葉」BWV60だ。1723年11月7日に初演された。ブラームスはウイーン楽友協会の音楽監督として1873年12月7日にこの作品を演奏している。

生涯に約300曲作られ、そのうちざっと200曲か現存するバッハのカンタータ。特にライプチヒのトマスカントルに就任して以降、毎週日曜日の礼拝式を自作のカンタータでまかなおうと志した。その結果当時はもちろん現代に至るまで、信仰厚い善男善女が教会に集ってバッハに浸った。きっとこれがドイツなのだ。ドイツの庶民にとって日曜日に教会に行くことはバッハのカンタータを聴きに行くことと限りなくイコールに近い行為だったのではあるまいか。

まさにそのドイツでブラームスの地位を不動にしたのはドイツレクイエムの成功だ。そのフィナーレ第7曲の冒頭は「ヨハネ黙示録」第14章13節から採られている。

 「Selig sind die Toten」と始まる。「今より後主にあって死するものは幸である」という意味だ。この冒頭の「Selig」の「Se」が引き伸ばされる中、弦楽器が虹をかけてゆく様は天上のようだ。ここを聴くために「ドイツレクイエム」があるような気にさせられる箇所だ。

実は本日のお題「カンタータ60番BWV60」の第4曲にもこのテキストが現われる。アルトのレチタティーヴォに導かれて歌いだすバスのアリオーソが、そっくりそのままドイツレクイエム第7曲冒頭のテキストになっている。「Selig」の「Se」が付点2分音符によって引き伸ばされる歌い出しまでそっくりである。ドイツレクイエムも終盤、フィナーレにたどり着いた聴衆は、この歌い出しを聴いてバッハを想起することは間違いない。信仰に篤い聴衆ほどそれを感じ取るはずだ。

ドイツレクイエムのしめくくりにこのテキストを持ってきたブラームスの脳裏に、カンタータ60番があったと思う。晩酌のビールを賭けてもいい。

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コメント

<さまのすけ様

いらっしゃいませ。
昔の記事を掘り当てていただきありがとうございます。

今後とも「ブラームスの辞書」をよろしくお願いいたします。

カンタータ60番をブラームスが指揮して演奏したとは、、、。
私はこの曲の第1曲の冒頭を聞いた時、とっさにブラームスの交響曲第2番を思い出してしまいました。ブラームスがこの曲を指揮したのが1873年との話でした。交響曲第2番は1877年に作曲されているということなので、もしかしたら何らかの影響やインスピレイションが、この曲から得られていたのかも知れません。だとしたら、バッハはやはり凄いとしか言いようがありません。だとしなくても、曲想だけでもモーツアルトやベートーベンよりはるか前にこうした曲想の曲をかけていられた、、、。ということ自体凄い!と思わざるを得ません。
大変興味深い話を知ることができて良かったです。
ありがとうございました。

<魔女見習い様

ハイ。ビールで結構です。(←きっぱり)

晩酌のビールでいいンですか?

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