マルクセン没後120年
今日、この話題を取り上げるブログが日本にどのくらいあるのか興味深い。
エドワルド・マルクセンは1887年11月18日に没した。つまり今日が没後120年ということになる。現在では恐らくこの人はヨハネス・ブラームスの伝記の中で言及されることが一番多いのだろうと思う。
ブラームスが10歳の時から彼に師事した。当時ハンブルグ最高のピアノ教師で作曲家だったという。ブラームスの才能に驚いた最初の教師フリードリヒ・コッセルが、自らの師に紹介する形で巡り会うこととなった。
ブラームスの創作の基盤となった古典への敬意は、マルクセンによって徹底的に植え付けられたものだという。10歳の少年に対して知識をただ詰め込むだけではなく、それらの情報が体系的に与えられたことが重要である。ブラームス自身、マルクセンから吸収した古典の知識が自らの創作の重要な基盤だったことを十分に認識していたと思われる。ブラームス初リサイタルのプログラムにバッハのフーガが入っていた。バッハルネサンスがまだ緒についたばかりのこの時代にU-15の分際でバッハが取り上げられたのは、マルクセン先生の指導の賜物だと思われる。
後年ブラームスはピアノ協奏曲第2番をマルクセンに献じてその恩に報いている。先生は弾きこなせたのだろうか?
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